出張DASH村

千葉県銚子市

銚子観光のシンボル『犬吠埼灯台』で有名な町。
周囲が海に囲まれており、沖には黒潮(暖流)が流れている為、冬でも暖かく、雪もほとんど降らない。
そのため、農業が盛んでキャベツの他、トマトやメロンなども栽培される。
さらに、醤油の生産と全国屈指の水揚げを誇る銚子漁港も有名。

お世話になった方

長島正さん(63歳)

600人を超える会員からなる銚子野菜連合会の会長。
キャベツ栽培45年の大ベテラン。
父の代から銚子でキャベツ栽培をスタートさせ、引き継いだ。
現在は、奥様と息子さんとともに年間30万個のキャベツを出荷している。

高安秀子さん(68歳)

千葉の郷土料理である太巻き作りが得意。
太巻きの作り方を子ども達に教えている。

石毛麻里子さん(32歳)

野菜ソムリエの資格を持つ地元の料理自慢。
自身も農家として、セロリやトマトを栽培している。

春キャベツ

シュークリームとキャベツ

シュークリームの『シュー』とは、フランス語で『キャベツ』意味。
シュークリームのフワフワ感がキャベツに似ている事から名付けられたと言われる。因に、シュークリームの正式名『シュー・ア・ラ・クレーム』の意味は、クリーム入りのキャベツ。

春キャベツの特徴

寒玉キャベツは、楕円形で葉がギュッと締まっている。
葉は固いため、加熱料理に向いている。
春キャベツは、シュークリームのように丸く葉の巻きがゆるい。
葉と葉のすき間に水分が閉じ込められるため、みずみずしい。
柔らかいため、生食に向く。加熱料理は、サッと熱する程度で良い。

ビタミンU

キャベツは、ビタミンCやビタミンUを多く含んでいる。
ビタミンUとは、【キャベジン】とも呼ばれ胃の粘膜を保護すると言われる。

黒潮

太平洋に突き出した銚子半島の沖は、黒潮(暖流)の通り道。
黒潮は、真冬でも20℃近くと高い水温で、まわりの空気も暖めるため、銚子は、氷点下になる事がほとんどない。
そのため銚子では、2月~6月に春キャベツを収穫する事ができる。

キャベツ専用包丁

キャベツの収穫にはキャベツの収穫専用の包丁を使う。
包丁の先端にも刃が付いており、キャベツの固い根を押して切る事ができる。

収穫方法

1.左手でキャベツを傾ける。

2.キャベツの根に、包丁の先端を刺して切る。

3.外葉を切り落とす。

収穫したキャベツは、畑ですぐに箱詰めされる。
キャベツを横にして段ボールに入れる車詰めという詰め方で、葉と葉を合わせ、固いキャベツの芯で葉を傷つけないような工夫がなされている。

調理

丸ごとキャベツ

  1. キャベツの芯をくり抜く。
  2. くり抜いた穴に、玉ねぎ、人参、パン粉、牛乳、卵、塩、コショウを混ぜた豚のひき肉を詰める。
  3. ひっくり返し、キャベツの半分くらいまで切れ目を入れる。
  4. 無水鍋にキャベツを入れ、周りにトマト敷き詰め、水200cc塩コショウ、コンソメで味付けし15分程煮込んだら完成。

太巻き寿司

  1. 四角い卵焼きの上に酢飯をのせ、その上に桜でんぶを散らす。
  2. 5cm幅の海苔の上に茹でたキャベツを並べ、まきすを使って海苔と海苔を合わせる。これを5つ作る。※これが花びらになる。
  3. 5cm幅の海苔の上に、かんぴょうとスティックチーズをのせ、海苔と海苔を合わせる。
  4. 先ほど作ったキャベツの花びらの中心に、かんぴょうとチーズ巻きを入れ、固く締め、最初につくったごはんの上にのせて、まきすを使ってギュッと巻く。
  5. まきすを取り、3cm程に切り分けたら完成。

キャベツメンチ

  1. キャベツを千切りにする。
  2. 豚バラ肉を包丁で細かく叩く。
  3. キャベツ、玉ねぎ、豚肉、卵、牛乳、パン粉、塩、コショウ、ナツメグを良くこねる。
  4. 俵状に丸め、小麦粉、卵、パン粉をつけ170℃の油でじっくり火を通したら完成。

回鍋肉

  1. 豚肉を片栗粉でまぶし、少量の油で炒めておく。
  2. 豚肉と切ったピーマン、パプリカを加え炒める。
  3. 最後に大きめに切った春キャベツと豚肉を入れサッと火を通し、合わせ調味料とゴマ油をまわしかけたら完成。

ペペロンキャベツ

  1. オリーブオイルでスライスしたニンニクと鷹の爪をカリカリになるまで、充分熱する。
  2. ちぎったキャベツに塩を少々振りかけて、熱したオリーブオイルをふりかければ完成。