出張DASH村

西瓜(スイカ)

  • ウリ科の植物。原産地のアフリカ大陸・カラハリ砂漠では、紀元前5000年には既に作られていて、3000年前のエジプトでも栽培が行われていた。
  • 日本への伝来に関しては諸説あるが、『鳥獣戯画』にウサギが持っている果物の中に縞皮スイカらしいものが見られることから、平安時代の日本に渡来したという説もある。
  • 中国より「西」から伝来した「瓜」ということから「西瓜(すいか)」とされているという。

<身体に良いスーパーフルーツ>

  • ビタミンCAが豊富。
    ※シミやくすみの原因「メラニン色素」の生成を抑制、しわの予防、保湿効果も。
  • リコピンはトマトの約1.5倍。
    ※抗酸化作用があるほか、2012年には体脂肪燃焼効果があることも判明。
  • シトルリンが豊富。
    ※アミノ酸の一種。血流を促進し、動脈硬化を防止。冷え性、むくみの改善に効果アリ。
  • βカロテンカリウムも含まれる。
  • 毎日200グラム食べると健康に良いとされている。
    (厚生労働省、農林水産省作成「食事バランスガイド」より)

お世話になった方

杉本好一さん

スイカ栽培歴45年のベテラン農家。200人ほどの会員がいる富里市のスイカ部会・部会長でもある。大玉スイカの他に、小玉や種なし、黒いスイカなど様々な種類のスイカを作り、年間の収穫量は2万4千個ほど。

篠原幸枝さん

地元の料理自慢。篠原さんの家でもスイカを栽培している。

富里スイカ

千葉県富里市

千葉県の北総台地のほぼ中央、成田空港のすぐそばに位置している、人口約5万人の市。

富里市とスイカ

  • 昭和8年ごろ、スイカの栽培が始まる。
  • 昭和10年「富里村西瓜栽培組合」が発足、翌年11年皇室に献上したことをきっかけに広く名が知られ、スイカの一大産地になった。
  • 1983年から毎年行われている「富里スイカロードレース」は、コース上にある「給スイカ所」で富里スイカが配られ、参加者はスイカで水分補給しながら走ることができる。

富里市の土質

富里の土は、関東ローム層の土。
数百万年に渡って富士山などの火山が噴火を繰り返し、積もった灰でできた関東ローム層は、土が何層にも重なっていて、富里の土は、上から30cm程は水はけの良い『黒ぼく土』。雨が降った後、水たまりが残っていると病気になりやすかったりと、乾燥した環境を好むスイカの栽培に適している。

厳格な管理のもと作られている『富里スイカ』

1.交配カレンダー
スイカの雌花の花粉を雄花につける「交配」という作業をする際に、カラーテープをつける。
それぞれ交配した日ごとに7色のカラーテープを使って細かく色分けし、収穫の目安の日を割り出す。富里市には【交配日】【テープの色】【収穫の目安の日】が一覧になった『交配カレンダー』があり、スイカ部会の部員はみんな同じものを持ち、市全体で穫り遅れがないようにしている。

2.検査長制度
交配カレンダーを元に、収穫日を迎えたスイカを、検査長という役割の人が検査し、出荷しても問題ないかをチェック。「富里スイカ」というブランドの美味しさを守るため、第三者が判断するきまりになっている。

<検査内容>

  1. 専用の包丁で切り、実の色や種まわりの状態などを確認。
  2. 香りを嗅ぎ、熟しているかを確認。
  3. 中心部と種周りの糖度検査→11度が合格ライン。
  4. 食べて、酸味や青臭さが残っていないか味や食感を確認。
    全てクリアしたもののみが出荷できる。検査の結果によっては、収穫を遅らせたり、廃棄せざるを得ないものも出てくる。
    ちなみに、スイカの最盛期には、検査長は一日中市内のスイカを食べて回り、その量は1日半玉ほどになることも。

収穫~出荷

  • ハサミは使わず、実の付いた茎を生えている方向と反対に引っ張る。
    剥ぐような感覚でやると簡単に穫ることができる。
  • 収穫したスイカは、傷が付かないように毛布を敷いた一輪車にのせて運ぶ。
  • 収穫したてのスイカには「ブルーム」という白い粉がついているので、専用の機械で磨く。
    ※「ブルーム」とは、植物そのものが作り出し、直射日光から水分が失われるのを防ぐ働きをしている。
  • 磨かれたスイカは、富里市共通のシールを貼り、専用の段ボールに入れられて、地元の直売所の他、関東や東北に出荷される。

調理

スイカの皮のかき揚げ

  1. スイカの皮を細切りにする。
  2. 同じく細く切った人参とインゲンと一緒に水で溶いた小麦粉の中に入れ、混ぜる。
  3. 180度に熱した油に入れ、きつね色になったら完成。(約2分)

スイカのカプレーゼ風

  1. スイカの実の部分を四角形に切る。
  2. フライパンで表裏をそれぞれ2分ほど焼く。
  3. 焼いたスイカの上に、食べやすい大きさに切ったモッツァレラチーズとバジルをのせ、上からバルサミコ酢とオリーブオイルをかけて完成。

スペアリブのスイカソース漬け

  1. スイカをすりおろし、ウスターソース・ケチャップ・すりおろしたニンニク・砂糖・醤油を加え、よく混ぜてソースを作る。
  2. 切り込みを入れ、塩コショウをしたスペアリブ肉に1で作ったソースをかけて、30分ほど味を染み込ませる。
  3. 熱したフライパンに2を入れ、軽く火が通ったら、残りのソースを加え、蓋をして強火で10分ほど焼いて、完成。

スイカのゼリー

  1. 半分に切った、スイカの中身をくり抜き、軽くミキサーにかける。
  2. 1を、布でこして100%スイカジュースを作る。
  3. これを溶かしたゼラチンに加え、よくなじませる。
  4. 始めにくり抜いたスイカの器に入れる。
  5. 冷蔵庫で一晩冷して完成。
  6. スイカの種
    1~2日、乾燥させた種をフライパンに入れ、塩をまぶし、2~3分煎る。
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