DASH村 ~新男米~

4月 全国のお米の食べ比べ / 塩水選 / 種まき

全国のお米の食べ比べ

2014年は品質で最高級の一等米と認められ、14年越しの悲願達成。
しかし、明雄さんの“まだまだ”という精神を受け継ぎ今度は、味を極めることに。
米・食味分析鑑定コンクールと呼ばれる、日本一のお米を決めるコンテストがあり、4300点以上の中から最高賞、金賞に選ばれる米は10点ほどしかないが、5年連続でその金賞を獲得し、殿堂入りを果たした米の匠がいた。
今年の米作りは、殿堂入りを果たした米づくりの匠が作った3種のお米を食べ比べ、美味しい米とはどういうものか味わうことから始まった。

2015年の新男米が目指したのは…「粒が大きいお米」

TOKIOが一番感じた、新男米との違い。
遠藤さんの米は、程よい歯ごたえと、噛めば噛むほど、口の中に広がる甘みが新男米との決定的な違いだった。
そこで、その三種類の一つを作る、山形県高畠町の米の匠、遠藤五一さんを訪ねた。
遠藤さんの米との違いは、「米粒の大きさ」新男米と比べると遠藤さんの米は大きく、その分、美味しさの源、でんぷんが多く詰まっていた。
そこで、粒が大きいお米の作り方を学ばせていただいた。

塩水選

塩水選とは種もみを塩水に浸すことで良い種を選りすぐる方法。
重く良い種もみは下に沈み、軽く中身が詰まっていない種もみは浮く。
沈んだ良い種もみをまくことで、健康で元気な苗に育つ。

遠藤さんの塩水選

遠藤さんに教えてもらった方法は、塩を通常の量よりも1.5倍多く使用する。
すると塩水の比重があがるので、種もみをより厳しく選抜できる。
→厳しく選んだことで、4分の1しか残らなかった。

 

種蒔き「一粒蒔き」

直径およそ1cmほどの穴が300個ほど空いた育苗箱に一粒ずつ蒔く。
すると、他の苗と栄養を奪い合うことなく、太く丈夫な苗を育てることができる。

5月 田植え

  • 生長した苗は種を厳選したおかげか、茎の太さが2倍、根っこの長さは3倍の長さになった。
  • 昨年、明雄さんの指導で作ったガチ棒を今年も使用。
    ・ガチ棒とは、苗を植える位置に印をつける道具。
    ・通常、15~20cmほどの間隔で植えられるが、新男米は30cmと広い間隔で植える。
  • 塩水選を厳しくしたため、いつもより苗が少なく、最後まで植えることができなかった。

8月 出穂 / 分けつ / スズメ対策

出穂とは、穂が出始める時期。
稲は、穂が出てからすぐに花を咲かせ、受粉を行う。
この時期は美味しさの源“でんぷん"を溜め込むお米を作るための大事な時期。

2015年の異常気象

最高気温が35℃以上の日を猛暑日と呼ぶ。
今年は、東京都心で猛暑日が8日連続と1875年の観測開始以降の最長記録を更新するなど、全国的な猛暑が続き、作物に大きな影響を与えた。

稲への影響

  • 出穂時期の適温は30~32℃で、気温35度を超えると、葉の水分が蒸発して、枯れてしまうのを防ぐため、光合成することをやめてしまう。
    その結果、生長がストップしてしまい、粒の大きいお米が作れなくなってしまう。
    それどころか、最悪の場合、枯れてしまうこともある。
  • 雄しべから出る花粉が飛散しにくくなり、受粉障害を起こしてしまう。
    籾の中のデンプン蓄積が不良となり、米粒を作れない穂が生まれてしまう。

猛暑の対策

田んぼに水を入れる。
田んぼの周りの気温が下がる。水を入れるだけで、田んぼの気温が最大で5℃程度も下り、稲の生長に必要な活動が再開され、猛暑の中でも、実の詰まったお米を作ることができる。

雪解け水
新男米の田んぼの水は、近くを流れる名水“荒川"の水。この水は吾妻連峰から流れる雪解け水。
夏場でも平均気温が20℃ほどと冷たく、この水を入れることで新男米にとって、大事な時期を乗り越えられた。

分けつ

1本の苗が根元から分かれ、増えること。

去年との違い
2014年の茎の太さを比べると、1本1本が太く、その太さはおよそ1.5倍の太さとなった。
さらに、分けつの本数も過去最高の55本となり、種を厳選した効果が現れた形となった。

スズメ対策

お米の宿敵 スズメ
毎年、出穂後のお米の中は、美味しさの源“でんぷん"が固まる前のまだ甘い液状で、スズメの大好物。
スズメに食べられた稲穂は白くなり、中身のないスカスカなお米になってしまう。

防鳥ネットで対策

スズメが通れない、3.5センチ四方の網目のネットで田んぼ全体を覆った。

9月 稲刈り / 乾燥

稲刈り

今年は種をより厳しくしたことで、栄養分をたっぷり吸収した新男米は、目標である「粒の大きなお米」を実らせ、遠藤さんの米と比べても、ひけをとらない大きさに。
茎は太くて数が多く、刈る時の刃のあたりも例年とは違う感触を実感することもできた。

 

乾燥

今年も天日干しは、井桁の形に積み重ねていく"棒がけ“で乾燥させる。
これで、天日に当てることで、水分が減り、甘みも凝縮する。
このやり方も慣れたせいか、あっという間に16本の棒がけを終えた。

10月 脱穀 / 等級検査 /放射能検査 / 食卓

脱穀

3週間、天日干しで乾燥した籾は丁度いい水分量に。難波さんのハーベスタをお借りして脱穀。
その後はもみすり機を使い、玄米に。
今年は、厳選したため、収量が去年よりも少なくなってしまったが、玄米にして、改めて粒の大きさを感じるものとなった。

等級検査

20g中の良い米粒の量によって定める等級検査を行った。
良い粒が20g中14g以上あると一等米となる。
猛暑の影響で新男米と同じ時期に収獲されるお米は全体的に高温障害を受けたらしいが、新男米は種を厳選したこと、8月に水を入れたことで、猛暑の影響を抑えることができた。
なので、14.2gとギリギリではあったが去年に引き続き、一等米を獲得した。

食卓

一等米を獲得したことを村の仲間に報告し、皆と味わう。
目指していた大粒の米の匠 遠藤五一さんも駆けつけてきてくれた。
その匠に「バッチリです。上出来」と評価していただきき、大成功の1年となった。