DASH村 ~新男米~

品種改良

TOKIOが、福島DASH村の皆と米づくりを始めたのは、2001年のこと。
今年植えるのは、3年前から挑戦している品種改良中の『ふくおとこ』。
19度目の米作りとなった今年は、より美味しいお米を目指して「ふくおとこ」の選抜を行っていく。

TOKIOの品種改良 までの記録

<4月上旬> 食べ比べ

不動の人気を誇る「コシヒカリ」は他の稲に比べて、背が高い。
そこで、背が高い稲の中で今一番美味しいと言われている「龍の瞳」と「ふくおとこ」を
食べ比べることにした。

【コシヒカリ】
お米の品種、計824品種の中で日本一の生産量を誇っている。
全国の品種別作付け面積は、3分の1を占める割合。

【龍の瞳】
13年前に岐阜県で生まれた品種。
コシヒカリの田んぼから偶然生えたひと際背の高い稲だけを育てたもの。
数々の賞を受賞しており、かつては国際線ファーストクラスの機内食にも採用されていた。
値段は、10kgで1万円以上。

食べ比べた結果、「龍の瞳」は粒が大きく、甘みや旨みが長続きするが、「ふくおとこ」は旨みがスーッと抜けてしまうことを認識。
そこで、品種改良中の「ふくおとこ」を、さらに美味しい米にするため。

選抜

さらに美味しいお米を作るため、TOKIOは去年収穫した「ふくおとこ」の種を
3パターンに分けて保管していた。

背が高い種
コシヒカリや龍の瞳を参考に、背が高い株だけの種。

過酷な環境に強い種
酷暑だった去年、8月の猛暑日は過去最多を記録。
しかし、その暑さを物ともせず真っ先に穂を出した株だけの種。

粒が大きい種
決して背は高くないが、ふくおとこの稲の中で太一が選んだ粒が大きい株の種。

3つに分けた「ふくおとこ」。それぞれに松岡が命名することに。

背が高い種→「福の旅人」
由来 稲が長いことと、これから道のりが長くなりそうな品種改良はまるで長い旅。

過酷な環境に強い種→「福のやまびこ」
由来 穂を出すのが早いことから速い乗り物「新幹線やまびこ」から名付けた。

粒が大きい→「No.1太一」
由来 粒が大きい種にはすでに名前が付いていた。
それは去年、太一が見つけた時に名付けた。

美味しいお米を目指すための、3つのスター候補が誕生!
さらに美味しい米にするため3つの種をオーディション

【フルイ】

お米専用のフルイで、穴の大きさは2.3mm。これはお米専用のフルイとしては一番大きい。
この穴に落ちずに残ることができた種が合格となる。

第一次審査結果

背が高い稲「福の旅人」
約5万粒→2.5万粒。

過酷な環境に強い「福のやまびこ」
約6万粒→2万粒。

粒が大きい「No.1太一」
スタートの段階で約6000粒しかなかったが、残った粒の方が多かった。
約6000粒→約4000粒。

第二次審査

【塩水選】

18年前に三瓶明雄さんから教えてもらった選抜の方法。
種モミを塩水に浸すことで、軽いものは浮かび、身が詰まった良い種だけが沈む。
浮いてる悪い種は色が変わっていたりする。

第二次審査結果

合計約12万粒あった種が約4万粒に。

水浸し

選抜が終わった種を吾妻山の雪解け水に10日たっぷり浸す。

催芽

28度のぬるま湯に浸すことで、種は春が来たと勘違いして芽を出す準備をする。

<4月下旬> 芽出し

3種類のふくおとこはそれぞれ芽を出した。いよいよ種まきの時期。

種まき

本来なら1つの容器にざっと蒔いて約6000粒。
だが、TOKIOが行うのは明雄さんの教えで、ひと粒蒔き。
口径およそ2cmほどの穴が288個ほど空いた育苗箱に一粒ずつ蒔く方法。

<5月>

蒔いた種は順調に芽を出し、城島と太一、松岡は福島へと向かった。

苗玉作り

10本ずつ束にしてカゴに入れ、腰にぶら下げて植えやすくする苗玉。

ガチ棒引き

ガチ棒を使って、苗を植える間隔の目印を付ける。
ガチ棒の幅は、明雄さんこだわりの30cm間隔。
隣の稲との感覚を広げることで、1株により多くの栄養が行き渡る。

田植え

  • 福島DASH村の仲間達と共に、19度目、令和最初の田植え。
  • 松岡は2003年の26歳以来、16年振りの田植え。
  • 田植えのコツは、苗を指でつまむように持ち、土の中 約2~3センチへ。
    それが、根が良く張る最適の深さ。
  • 新男米含め2時間半で植え終わった。
  • 3種類のふくおとこは無事に育つのか?

豊作祈願

  • 福島DASH村の仲間たちと一緒に、今年の豊作を祈る。
  • 田植えの後に豊作祈願や、田植えの慰労会として、人々が集まり、料理を食べたり、お酒を飲んだり、踊ったりするのは、「早苗饗(さなぶり)」と言われ、1000年以上も前から全国各地で行われている。

よもぎ団子

松岡が気にしていた選抜で落ちた約8万粒の種を使って、城島が米粉を作った。

米粉の作り方

2時間浸した白米をフードプロセッサーで粉末にする。

よもぎは松岡が難波さん宅の近くから採取。

よもぎ団子の作り方

  1. まず、よもぎを茹でて、細かく刻みペースト状にしておく。
  2. 米粉と上新粉をブレンドしたものを200gと、ぬるま湯180ccを混ぜてこねる。
  3. (1)と(2)を混ぜ合わせ、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねていく。
  4. (3)を8分蒸す。
  5. 蒸し上がった(4)を串に3個ずつ挿していく。
  6. それぞれにきなこ、あんこをかける。
    醤油団子は炭火で焼いた後、砂糖醤油を塗ったら出来上がり。