DASH村の4代目の村人を務めさせていただく山口礼斗(やまぐちれいと)です。
僕も元々はアシスタントディレクターとしてこのDASH村にやって来ました。半年過ぎたころ突然、「安部さんの次の村人に」という話を言われました。スタッフと村人の2足のわらじをはく安部さんの姿を見ていた僕は、正直不安が8割から9割でした。しかし、大変な分やりがいもあるのではと思い始めてから「やってみたい」という気持ちが増えてきている今日この頃です。

僕は大学時代の4年半をアメリカで過ごしました。留学先は高層ビルもなければ山もない土地。広大な大地がどこまでも続き、見上げれば空が果てしなく広がっていました。そこで地球のでっかさを肌で感じると共に、新しい言語に触れ、異文化の中で育った人たちと接しました。その中で自分の内面の視野も広げる事が出来た気がしました。

しかしDASH村ではそれとはまた大きく違った視野を広げることになりました。
仲間入りした4月、芽吹きの春を迎え、茂る夏を過ごし、収穫と味覚の秋に触れ、寒さ厳しい冬に凍える。そんな環境で、今まで気がつかなかった『季節の流れ』や『自然の素晴らしさ』を知る事が出来ました。さらに生活して行く中で、先人からの宝である多くの知恵や知識を学びました。

これまで野菜は店で売っているものしか見た事がなく、日常生活でも多くの現代機器を使って来た僕はDASH村では何もかも無知。明雄さんから野菜の育て方や田んぼの管理の仕方などを基本から丁寧に、ときに厳しく教えてもらう毎日。戦力になるにはまだまだ時間を要する気がします。

二十代前半で広げた視野を、二十代半ばに差し掛かるこれからは先人たちの財産を学び吸収する事で、自分自身を成長させていけたらと思います。そして、少しずつでも新たな村作りに還元出来るよう頑張ります。
そして、僕が見たDASH村の一瞬一瞬を写真や文章で切り取り、少しでも多くのDASH村を伝えて行けたらと思いますので、よろしくお願いします。