2004年2月1日(日)/25分枠
ぼくらの馬が殺される…
〜 keibaと高校馬術部 〜
制作=山形放送
昨年のインターハイで全国優勝した山形県立上山明新館高校の馬術部。上山競馬場で調教師や厩務員として働く秋葉家から馬を借り受け、コーチも秋葉家の二男がつとめてきた。しかし、これまで市の財政に貢献してきた上山競馬が累積赤字を抱え廃止されることに…。見え隠れする広域合併の余波。そして名門馬術部、廃部の危機。十月、馬術部は失業の危機にある秋葉コーチのもと国体に挑んだ。地方競馬の問題を双方の目線で描く。


 2004年2月8日(日)/25分枠
母との空白
〜 ぼく、故郷がきらいでした 〜
制作=テレビ岩手
一昨年5月にプロデビューしたシンガーソングライター松本哲也(27)。病弱で入退院を繰返す母の手を離れ、幼少期を岩手の児童養護施で生活。その後、母の元に戻るが生活は荒れ中学卒業までを教護院で過ごした。今松本は東京でライブをこなしながら、自分が育った施設を訪れては子供たちに歌を披露し語りかける。辛い思い出の場所に足を向ける意味は?子供達に伝えたい事は何か?松本と子供達、そして彼を支える人たちの想いを追う。


 2004年2月15日(日)/25分枠
喜多郎の音遍路
〜 平和へのメッセージ 〜
制作=南海放送
「梵鐘の回りに立てられた8本のマイク。1分間に渡る鐘の響き。夜明けまで続く録音作業」…アメリカを拠点に活動するミュージシャン喜多郎の“音遍路”は一昨年のNYテロを受けて始まった。彼はこれを「平和へのメッセージ」だという。なぜ喜多郎は四国八十八ヶ所を選んだのか?なぜ梵鐘の音なのか?番組では喜多郎の制作活動に密着。四国遍路の梵鐘から生まれた平和への思いをサウンドドキュメントと言う形で伝える。


 2004年2月22日(日)/25分枠
死刑
〜 検証 見えざる極刑の実態 〜
制作=読売テレビ
ここに死刑囚の手記がある。「今日も死刑執行を意識しつつ不安な朝を迎えた。十時を過ぎた頃には、これで今日も執行がないと思って、少しは安心することができた」…この2週間後、執行。元拘置所幹部は死刑囚の生活をこう話す。「風俗系の雑誌をむさぼり読み、好きなものを食べている。」国によって、存在すら闇に葬り去られる死刑囚。さらに隠される死刑の実態。塀の向こうでは一体何が起きているのか、明らかにしていく。


 2004年2月29日(日)/25分枠
熱望の砂漠
制作=札幌テレビ放送
「イラク派遣、無事帰国できますように」陸上自衛隊の精鋭・第二師団がある旭川の護国神社。隊員やその家族が記した絵馬がある。妻たちは不安の中で新しい年を迎えた。他の町を見ても冬まつりへの協力、災害派遣、購買力など北海道には自衛隊に頼ってきた自治体が少なくない。しかし今、自衛隊はどこへ向かおうとしているのか?隊員と家族の声、自治体と自衛隊の歴史・関係を検証することで今回のイラク派遣の意味を問う。