2006年7月30日(日)/55分枠

子供たちの心が見えない…教師、17年目の苦悩

制作=日本テレビ
OA写真
児童への戸惑いを見せる戸村教諭
千葉県の公立小学校で教務主任を勤める戸村桂二教諭(43)。6年生のクラスをまとめられず悩んでいた。自信を失い辞めたいとまで思った。今、同じ悩みを持つベテラン教師が増えている。これまでの指導方法が通用しない。専門家は『発達加速化現象』=子供たちの思春期の訪れが低年齢化したことを原因にあげる。社会的なルールを理解する前に自立心が強くなり、自我が一人歩きしてしまうという。教育の最前線で思い悩む教師たちの赤裸々な姿を追った。
ナレーター:増田 晋
2006年7月23日(日)/30分枠

奪われた自然(やま)の学び舎小泉改革と4人の子どもたち

制作=福岡放送
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昼休み…子どもの髪を切る清水先生
九州最大のカルスト台地にある小さな分校。全校児童4人は石灰岩や鍾乳洞に囲まれて成長した。ところが北九州市は2年前「特区」を利用した私立小学校の開校を発表。分校の廃校が決まった。理由は「小規模校では子供が育たないから」しかし本音はコストカットだった。住民の反対等で進まない統廃合を「特区」という妙薬で切り抜けようとしたのだ。分校の4人はそれぞれの事情で私立の学校には通えず、大好きな学び舎を去った。地方にとって小泉改革は何だったのか、その光と影をみつめる。
ナレーター:柳生 博
2006年7月16日(日)/30分枠

逃 亡償いなき外国人犯罪者

制作=日本テレビ
OA写真
最愛の娘を亡くした遺族
去年10月、静岡県湖西市の交差点で2歳の女の子が命を落とした。母親の運転する車に、日系ブラジル人運転の車が衝突。信号無視だった。容疑者は事故後一度も謝罪することなく、ブラジルへ逃亡。国際手配をしたが「犯罪人引き渡し条約」がないブラジルで、日本の警察は強制捜査ができない…。番組は三つの事件を追う。遺族の深い悲しみと自国に守られる逃亡者たち。カメラは現地に飛び、その姿を追跡。ついに、潜伏中の殺人事件容疑者の姿を捉えた…。
ナレーター:中里雅子
2006年7月9日(日)/30分枠

罪滅ぼしさせて頂きます元暴走族総長の転身

制作=福岡放送
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山登りに挑んだ工藤良さんと塾生
福岡で牛乳配達業を営む工藤良さん(29)はかつて暴走族の総長だった。6年前、覚醒剤所持で逮捕。売人として周囲の人間をシャブ漬けにしていた彼は、初めて自分の悪行を悔いた。まず暴走族を解散させ、ボランティア活動を始めた。アパートを借り若者たちの駆け込み寺「ふれ愛義塾」を立ち上げた。口コミで集まり始めた不良少年たち。喧嘩っ早く中学で荒れていた梶原栄二郎君(15)は、卒業後働くつもりだったが工藤さんの助言で受験勉強を始めた…。
ナレーター:山本太郎
2006年7月2日(日)/55分枠

まっすぐに智華子全盲の少女 母の待つゴールへ

制作=札幌テレビ
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試合前「頑張るから」と母に誓う智華子さん
3年前のあるトライアスロン大会。母親の声を頼りに、泣きながら自転車のペダルを踏む少女がいた。帯広市の小野智華子ちゃん(当時8歳)。智華子ちゃんは全盲。ものの輪郭や光さえ感じることができない。夢は得意の水泳でパラリンピックに出場することだ。「見えないから出来ないんじゃない。見えなくても出来ることはたくさんある」と母の薫さん。厳しくも温かい周囲の愛を受けながら人間的に成長していく3年間…、夢を追う一人の少女の成長期。
ナレーター:森中慎也