2007年7月1日(日)/30分枠

鏡の中の夕張マチを追いつめたもの

制作=札幌テレビ
OA写真
  
夕張市の佐々木理容院。常連客の相馬昭光さん(74)は石炭を掘った時の土砂の山、ズリ山の写真を撮り続ける。「ズリ山は歴史を腹の中に飲み込んでいる。工夫の汗、血、死んだ同僚の妻たちの嘆き。この歴史を孫子に伝えたい」。消防士に嫁いだ娘は3人の母。給料3割カットの現実と向き合う。一方「金を使うのが美徳だった」と振り返るのは五十嵐稔さん(78)。元炭鉱マン。破綻を体験し「破綻の原因は我関せずだったこと。依存は楽だった」と語る。一軒の理容店から夕張市民が人生を模索する姿をみつめる。
 
ナレーター:佐々木 律
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
7月7日(土)24:30〜
2007年7月8日(日)/30分枠

もうひとつのミナマタ新潟水俣病 42年

制作=テレビ新潟
OA写真
  
四大公害の一つ、新潟県阿賀野川流域で発生した新潟水俣病。昭和30年代後半、工場廃水に含まれたメチル水銀化合物が川魚を経て人体を冒した。中村五三吉さん(69)の家では、両親と兄姉が患者に認定された。しかし、中村さんは勤め先から「水俣病というと仕事がもらえなくなる」と言われ、申請すらできなかった。差別と偏見の歴史。そして何の補償もされず死んでいった多くの人たち。42年間水俣病患者の診察を続ける斉藤恒医師(76)は「今も解決しないのは国が認定基準を改めようとしないからだ」と訴える 。
 
ナレーター:小山茉美
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
7月14日(土)24:30〜
2007年7月15日(日)/30分枠

妹になってしまった私の母さん認知症の母と生きる

制作=山口放送
OA写真
  
下関市に住む高玉多美子さん(52歳)の母・節子さん(81歳) は8年前、アルツハイマー病と診断された。徘徊・妄想、思い通りにいかないと全ての物を壊す。多美子さんはそんな母を怒鳴ってばかりいた。崩壊寸前の家族。「何とかして母の心の内を知りたい…」と6年前、母に日記を書くことを勧めた。日記には病気が進行していく不安や恐怖、「姉ちゃん」と慕う娘・多美子さんへの愛が綴られていた。多美子さんは、母の症状が進んだ今もビデオカメラやカセットテープで「母の心の声」を記録し続けている。
 
ナレーター:湯浅真由美
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
7月21日(土)24:30〜
2007年7月22日(日)/55分枠

一枚の写真が…横浜事件65年目の証言 

制作=北日本放送
OA写真
 
昭和17年、社会政治学者・細川嘉六が出版関係者を招き富山の料理旅館で宴会を開いた。この時の記念写真が唯一の証拠となり8人全員が起訴された。容疑は治安維持法違反。これが言論人等60人あまりを検挙し、獄死者4人を出す横浜事件へ繋がっていく。元被告の遺族による再審請求など闘いは今も続く。横浜事件から65年目の今年、メディア規制法や共謀罪の法案が国会に提出された。再び庶民生活が統制されるのか。1枚の写真の歴史的背景を探り、事件の闇の部分を知る地方史研究家や関係者の証言から、日本最大の言論弾圧事件を検証する。
 
ナレーター:伊藤惣一
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
7月28日(土)24:30〜
2007年7月29日(日)

参議院選挙関連の特別番組のため放送休止

参議院選挙関連の特別番組の為、 7月29日(日)の放送は休止とさせていただきました。 ご了承ください。