2008年10月5日(日)/30分枠

貧困社会ニッポンの教育 奨学金を考える

制作=日本テレビ
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ある調査によると、私立高校で長期の学費滞納者が急増。昨年、経済的理由で退学した生徒は前年の2倍、過去最悪となった。私大でも年間1万人が経済的理由で中退。貧困が教育の場に暗い影を落としている。岩崎さんは国立大学の寮暮らし。長崎出身で6人兄弟の次女、母子家庭。バイトと奨学金が生活を支える。日本学生支援機構の奨学金は卒業後に返済する貸与制。その多くに利子が付く。高校時代から借りている岩崎さんの場合、卒業時に総額が約400万円になる。彼らの「命綱」である奨学金と日本学生支援機構のあり方について考える。
 
ナレーター:苅谷俊介
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月11日(土)24:30〜
2008年10月12日(日)/55分枠

きのうが 消えても 若年性認知症と生きる夫婦

制作=福岡放送
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福岡市で暮らす越智俊二さん(61)。建築資材を扱う会社の営業課長だった47歳の時「若年性認知症」を発症。最初の症状は、毎朝通っていた職場への道順がわからなくなったこと。次第に仕事の手順や内容を忘れ、同僚や取り引き先とのトラブルが頻発。52歳で退職した。俊二さんの記憶は今、急速に失われている。歯の磨き方、ひげ剃りの仕方、そして娘や妻の名前も…。妻は夫に語りかける。「忘れてもいいんですよ」それは病気を真正面から受け止め、前向きに生きる妻・須美子さん(55)の決意でもあった。
 
ナレーター:小山茉美
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月18日(土)24:00〜
2008年10月19日(日)/30分枠

妻に語りかけた14年 松本サリン事件が終わった日

制作=テレビ信州
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死者7人、重軽傷者600人を出した松本サリン事件から14年。今年8月5日、新たに8人目の犠牲者が生まれた。第一通報者であり事件当時、疑惑を向けられた河野義行さんの妻・澄子さん(享年60)。意識が戻らないままの死だった。それは、事件の風化を押し止めてきた女性の死でもあった。河野さんはその日を「松本サリン事件が終わった日」と締めくくった…。河野さんと子どもたち。入院翌日からえん罪被害と闘う姿を記したノート。河野さんと元信者の交流。それら貴重な独自映像とともに、河野さん家族のあまりにも過酷な14年を描く。
 
ナレーター:石丸謙二郎
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月25日(土)24:30〜
2008年10月26日(日)/30分枠

食い尽くされた海 カニ密輸ビジネスの果てに

制作=札幌テレビ
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世界中のエビやマグロを食べ尽くしてきた日本。ロシアのカニも例外ではない。90年代半ば、ロシアマフィアが密漁や密輸を始めた。北海道の観光は“密輸のカニ”で成り立っていったが、その代償は大きかった。密漁ガニ運搬船の当て逃げ。座礁船の撤去費用を強いられるマチ。そして、乱獲によるカニ資源の枯渇…。今、北海道の海産物店から活カニが消え、大手カニ輸入業者が倒産した。ロシアが本格的な取り締まりを始めたためだ。北海道観光の目玉が消えかねない現実に、カニ業者は…。7年にわたる取材で、カニの密漁・密輸問題を抉る。
 
ナレーター:工藤準基
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
11月1日(土)24:30〜