2015年1月11日(日)/30分枠  24:50〜

阪神・淡路大震災から20年@ ボランティア 黒田裕子 被災地への遺言

制作=読売テレビ

阪神・淡路大震災から20年。休むことなく被災者に寄り添い続けたボランティアがいる。黒田裕子さん73歳。自らも被災した彼女は、震災後看護師を辞め、被災地最大規模の仮設住宅に寝泊りし、「孤独死を防ぐ」「コミュニティを作る」などを目標に、仮設が解消されるまでの4年3か月、24時間見守り活動にあたった。東日本大震災でも発生翌日に現地入り。被災地では初めて、24時間看護師が常駐する仮設住宅を実現させる。しかし、20年目を目前に控えた2014年9月、末期の肝臓がんを患い、亡くなった。「死ぬのは怖くないけど、時間がないのが悔しい」。病床でも被災者のことを気遣い続けた黒田さん。被災者とともに考え、歩み続けた彼女の生き方やメッセージは、今も被災地に息づいている。
ナレーター:三浦隆志
=再放送= 1月18日(日)11:00〜「BS日テレ」/1月18日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2015年1月18日(日)/30分枠  24:50〜

阪神・淡路大震災から20年A ガレキの街の明暗 誰のための復興か

制作=読売テレビ

阪神・淡路大震災から20年。最近、神戸で耳にする「復興災害」という言葉。行政主導の都市計画が街の「復興」を妨げているという皮肉をこめた言葉だ。神戸市長田区では「再開発」による高層ビル化が商店の経営を圧迫している。そば屋を営んでいた中村専一さん(75)は「コンクリートのお墓をつくるな」と当初から計画に異論を唱えていたが、その言葉は20年がたち、現実のものになろうとしている。一方、芦屋市の森圭一さん(67)らは行政の「区画整理」案にNOをつきつけ、10年もの長い歳月をかけて自分たちの街を再興した。東日本大震災以降、神戸の街を視察する人は後を絶たない。ガレキの街の20年後の姿は「行政主導ではない住民主体の街づくりの重要性」を静かに訴えかけている。
ナレーター:藤田千代美
=再放送= 1月25日(日)11:00〜「BS日テレ」/1月25日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2015年1月25日(日)/30分枠  25:20〜

シリーズ戦後70年 100歳、叫ぶ 元従軍記者の戦争反対

制作=秋田放送

秋田県出身のむのたけじさんは2015年1月2日で100歳。がんを2度患い、視力も落ちてきたが、今も現役のジャーナリストだ。そのむのさんが老いた身体に鞭打ち、全身全霊を捧げて叫び続けているのが“戦争反対”。戦時中、従軍記者として“戦争”を目の当たりにしながら、国民に真実を伝えられなかった反省がその原点だ。終戦から70年…。秋田大学では、むのさんを教材にした講義が始まった。出版社では、むのさんの言葉や詩を子ども向けにまとめた本を刊行することに。特定秘密保護法の施行や集団的自衛権の行使容認に向けた閣議決定で周辺諸国との緊張が高まる中、「次世代に“戦争反対”をしっかり伝えるまで死ぬことが出来ない」という100歳ジャーナリストの魂の叫びに耳を傾ける。
ナレーター:玉川砂記子
=再放送= 2月1日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月1日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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