過去の放送内容一覧2015年11月
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2015年11月29日(日) 25:053・11大震災 シリーズ(66)
花は咲けども故郷は...山形県のフォークソンググループ「影法師」は原発事故から2年後、「花は咲けども」という歌を発表した。震災復興支援ソング「花は咲く」に対するアンチテーゼだという。「花は咲けども 春を喜ぶ人はなし 毒を吐き出す土の上うらめし、くやしと 花は散る」と歌詞に込め、事故を風化させてはならないと訴える。そして、ことし8月、原発が再稼働した。番組では"東北と中央の理不尽な関係"を浮き彫りにし、歌に込めた思いと被災者の反応を軸に伝える。 -
2015年11月22日(日) 25:05シリーズ戦後70年
演じる、高校生 ぼくらの町は焼け野原だった「青森空襲」から70年目の7月28日。演劇「7月28日を知っていますか?」が自主公演されました。これは県立青森中央高校演劇部が、「青森空襲」を題材に自分たちで作り上げた芝居です。脚本担当の是川詩乃さんらは、体験者へのインタビューを重ね、70年たつ今も尚、その傷が癒えない事を実感します。番組では、高校生たちが空襲の悲劇を自ら取材し、伝えようとする姿を追いかけることで、戦争を語り繋ぐ新しいあり方を模索します。 -
2015年11月15日(日) 25:053・11大震災 シリーズ(65)
被ばく牛'たまみ'福島県の原発事故避難区域で生き続ける約550頭の"被ばく牛"。殺処分を拒んだ一部の農家がエサを与え続けている。農家から提供されるサンプルをもとに被ばくの影響を調べる研究も進んでいるが国などからの支援はない。さらに事故から4年半が過ぎる中、経済的負担に耐えかね殺処分に同意する農家も増えてきた。人間の都合で奪われた何万もの家畜の命と今も生き続ける牛たち...私たちに何を問いかけるのか。 -
2015年11月8日(日) 25:053・11大震災 シリーズ(64)
再稼働元年Ⅱ 原発の"地元"のはずなのに今年、鹿児島県の川内原発1・2号機が相次いで再稼働した。ある集落は原発から5.5キロしか離れていないのに、原発が立地していないため、"原発の地元"とみなされず、電力会社からは再稼働される日さえも知らされなかった。一方、日本一細長い半島の付け根に建つ愛媛県伊方原発。近く再稼働の予定だが、そこには"避難できる地元"と"避難できない地元"があった。"原発の地元"のはずなのに。再稼働の現場を取材した。 -
2015年11月1日(日) 25:05シリーズ戦後70年
凍土の記憶 シベリア抑留を伝える女子高校生今年10月、ユネスコの「世界記憶遺産」に登録が決まった「舞鶴引揚記念館」(京都府舞鶴市)のシベリア抑留関連資料570点。終戦後、約57万人を超える日本人がソ連によって捕えられ少なくとも5万5千人の命がシベリアの凍土と化した。零下30度、飢えやノルマに追われる過酷な労働を体験し命からがら舞鶴港に引き揚げた90歳の原田二郎さんと地元の女子高校生の交流を通して「記憶の継承」の重要性について考える。