最新の知っておきたい医療情報を大特集!!
ココまで来た!!
「最新医療2010秋!!」
解説者
医学ジャーナリスト 松井宏夫さん
1.最新乳がん治療 切らずに治す乳がん手術
乳がんでも乳房を失わないようにしたい、患者の負担を減らしたいということから増えていているのがラジオ波手術
■ラジオ波手術とは
ラジオ波手術は、まずニードルと呼ばれる針を胸に刺し、超音波モニタを見ながら、ガンの場所まで届かせます。
そして、針の先端からラジオ波を放射、ガンを焼いていきます。
ガン細胞は熱に弱く、ラジオ波で振動を与え加熱すると、数分で焼き殺すことができるというのです。
乳房には、わずかな針の跡しか残りません。
手術はおよそ3時間ほどで終了。
個人差はありますが、その日の夕方帰ることができます。
■補足
3センチ以上の大きなガンや、広範囲に広がったガンには向きません。だからこそ大切になのが早期発見のための乳がん検診。
集団検診だけでなく、普段から自分の胸の状態を自覚したりマンモグラフだけでなく、超音波検査も行うことで、早めに見付けることが重要なのです。
■費用
およそ30万円から(保険適用外)
(注意)
リスクとしては新しい技術なので長期の安全性のデータがまだ少ない。
もし、手術を受けられる方は必ず病院で医師の詳しい説明を受けて、ご自身の判断で行ってください。
2.乳房再生手術 脂肪移植手術
乳がんによって胸を失った方にバストを蘇らせる方法として、一般的なのがシリコンです。しかし人工物のため、どうしても異物感や加齢とともに合わなくなることがあります。
そこで、考えられたのが、脂肪移植。元々乳房に多い物なので、人体になじみやすいのですが、脂肪の移植は難しく大きさを保つことが困難だと言われていました。
そこに登場したのが、脂肪移植の新しい方法。
まず自分のお尻や太ももから脂肪を取り出します。
そして胸に移植するのですが、そのときに定着しやすいように脂肪細胞の元となる「幹細胞」というものを増やしてやるのです。
いわば、脂肪の種をくっつけて移植することで、従来の方法に比べて格段に脂肪が定着するようになったのです。
移植する脂肪の量によって胸の大きさが変わり値段も増えます。
手術自体は穴を開けるだけなので、3時間ほど。日帰りが可能。
胸だけでなく、顔などにも応用が行われている。
■費用
CAL組織増大術
およそ100万円から(保険適用外)※胸の大きさによって費用は変わります。
(注意)
必ず病院で医師に詳しい説明を受けてご自身の判断で行ってください。
3.大人のニキビ 専門治療
ニキビは若いうちには、治りやすいのですが、ストレスや食生活の乱れで大人が増えています。
皮膚の代謝が衰えているので、放っておくと跡が残りやすい。
こうなると、元には戻らないと言われています。
■ニキビの原因
ニキビは元々、皮膚の汚れや脂で毛穴が詰まるのが原因。
そしてニキビ菌が繁殖しやすくなり大きくなっていきます。
このときむやみに手で触ると、炎症が広がりニキビの跡が残ってしまうのです。
■対処法
初期のニキビ、白ニキビと呼ばれるのですが、この段階ならば、跡が残らないように治療することが可能。
使われるのは塗り薬。
2年ほど前から認可されたアダパレンという薬です。
アダパレンは、詰まった毛穴を柔らかくして広げる働きがあります。
そうすると、ニキビ菌の繁殖が抑えられニキビが治るのです。
■補足
このアダパレンは処方薬なので皮膚科にかかることが必要。
自分で見るよりも、まずは皮膚科にを受診し早めに治療をオススメします
■費用
処方薬 アダパレン
およそ1000円から(初診料・診察料別)
保険適用になったことで治療する人が増えています。
(注意)
処方薬なので受診することが必要です。
4.胃カメラいらず!? 最新バーチャル内視鏡
検査方法は、CTスキャン!患者は寝ているだけです。
撮影はおよそ15秒ほどで終了。
身体の中を1ミリ幅で輪切り状態にしてデータを記録していきます。
あとは、コンピュータによってデータを解析することにより、内臓の形やその中を映像として自由自在に見ることができるのです。
ポリープや、がんなど大腸ならば3ミリまで検出できます。
多く使用されているのは、胃、腸です。
検査だけでなく、手術のサポートとして肺の中や脳の血管にも使われています。
■補足
ただし、色が分からないので精密検査するには、やはり従来の内視鏡も必要になる。
(注意)
この検査は少しづつ普及しはじめているので探すなら、かかりつけのお医者さんに聞いてみるといいでしょう。
■費用
バーチャル内視鏡(CT内視鏡)
およそ1万2千円から
5.激しい腰痛・寝たきりから解放!骨粗しょう症の最新治療
女性がかかりやすいという骨粗鬆症。
特に背骨におきると 骨がすかすかになり尻餅をつくくらいで骨折。
つぶれた背骨はひどい痛みとして続き、寝たきりにもなってしまう深刻な病気です。
その新しい治療法として注目されているのが「骨セメント」。
骨が変形、すかすかになった部分にセメントを流し込み、骨を補強するという方法。
実際にどうやるのか。
まず、背骨に打ち込む方向を決めます。
そして、針を背骨に刺していきます。
硬い骨に刺すのでハンマーでたたいて入れるのです。
続いて、骨セメントを注入。
手術後すぐに効果が現れます。
■補足
ただし、何でもすぐに骨セメントとなるわけではなく、一定期間は安静療法で骨がくっつくのを待ち、それでも効果がないときの方法として勧められるそうです。
全国で約20か所ほどが行っているので、お近くの病院で相談してみてはいかがでしょうか。
(注意)
受診される方は、必ず病院で医師の詳しい説明を受けて、ご自身の判断で行ってください。
■費用
骨セメント
およそ30万円から(保険適用外)
残念ながら保険適用外なのでこのお値段ですが、ガードルをして長期入院するのに比べ患者にとって生活の質がよくなるとして利用者が増えています。
※リスクとしては新しい技術なので、受診される方は、必ず病院で医師の詳しい説明を受けて
ご自身の判断で行ってください。
■今回紹介した病院
乳がんラジオ波手術
新宿ブレストセンター クサマクリニック
東京都新宿区
電話:03-5925-3855
CAL組織増大術
セルポートクリニック横浜
神奈川県横浜市
電話:0120-360-489
大人のニキビ
ヒラハタクリニック
渋谷区渋谷
電話:03-3400-3288
バーチャル内視鏡(CT内視鏡)
高輪メディカルクリニック
東京都港区
電話:03-3473-8011
骨セメント
聖マリアンナ医科大学病院
神奈川県川崎市
電話:044-977-8111
(注意)
今回、ご紹介した治療は、それぞれ新しい技術、手術、検査であるので、蓄積されたデータがすくないため安全性のリスクが伴います。
受診される前に、必ず、病院で医師の詳しい説明を受けてから、ご自身の判断で行ってください。