成層圏 高度30キロから地球を見てみたい!

高度10qまでの対流圏で飛行機から、そして100q以上の宇宙空間では人工衛星などから地球の姿が撮影されている。

しかし、ジェット機が飛べず、ロケットも通過するだけの成層圏である高度30qからの映像は、ほとんど撮影されたことがない。

高度30qから地球を撮影できれば、雲や雷などの気象現象や大気の状態、より鮮やかな大気と宇宙の境目の様子など、見たことのない貴重な映像やデータが得られるかもしれないという!

そこで!成層圏から誰も見たことのない地球を見てみたい!

このプロジェクトに抜擢された映像ハンター・スピードワゴンは、上空の気温や気圧などを観測しデータを地上に送信する観測器「ラジオゾンデ」の国内唯一のメーカー・明星電気をたずねた。

今回の撮影プランは、まず、カメラを積んだバルーンが高度30qまで到達。
そして成層圏の映像を撮影。
バルーンが自然に破裂した後は、カメラ本体はパラシュートで落下。
それを海上で回収するというもの。

この過酷なプロジェクトを成功させるために、スーパーカメラ「空見ちゃん」を作成。
内部に小型軽量カメラを搭載。
上空の超低温に耐えられるようヒーターを装着

さらに海上落下時の浸水を防ぐため防水ケースでガード

そして、ドリームビジョンが撮影したという証拠を残すため、アリターマン人形を画面の片隅に絶えず映るよう設置した。

いよいよ作戦開始。スピードワゴンは落下予想地点に先回り。

そしていよいよ…バルーンが上空へ!
空見ちゃんは、映像をとらえ、無事に戻ってくることができるのか?

30分後、高度10qに到達。早くも太平洋に出て東北東へ移動中。そして、驚くべきデータが送られてきた!
なんと風速は80m!時速にすると、なんと288q!さらに気温は−60℃。カメラは正常に動いているのか!?

そして緊急事態!
なんとバルーンが高度21qで破裂!
そのまま落下してしまったらしい!

さらに!GPSの受信が途絶えたという!

これでは、正確な落下地点を予測することは困難。
空見ちゃんとアリターマンは、海に消えていった…。

■プロジェクト2日目

この日は矢島アナが空見ちゃんの回収を担当。スピードワゴンが改良と打ち上げを担当する。

初日の失敗の大きな原因となったアリターマン、重量わずか3グラムの超軽量バージョンに改良!しかもお値段わずか50円!

これなら、空見ちゃんにも予算的にも悪影響はない!!

そして、空見ちゃん2号で、再チャレンジ!

しかし!
スピードワゴン、スケジュールの都合で東京に帰ることに…。

一方、空見ちゃん2号は、ついに、高度30qに到達!
さらに5分後、高度32qで予想通り破裂。回収班は、落下予想地点へ急行!

そして…
空見ちゃん2号を発見!無事に回収に成功した!アリターマンも奇跡の生還!

空見ちゃん2号が撮影した映像を、京都大学生存圏研究所の中村卓司准教授に見てもらった。

なんと、専門家も大興奮!

その超貴重な映像が、こちら!

そこには、不純物のない空気が青い光だけを反射している美しい世界が広がっていた。気温は−40℃湿度1%気圧12hPa。冬の夜空にしか見えない、おおいぬ座のシリウスも、成層圏から見れば、しっかりと輝いていた。

そして最高到達点で、バルーンが破裂。
上向きのカメラで、バルーンが自然に破裂する映像を世界で初めて捕らえた!

中村准教授いわく、「国際学会で発表できるような映像」。
しかし…アリターマンが邪魔だった…。
それでもこの映像は、近日、気象学会に発表予定!
アリターマンも!