東京の湾岸地区・汐留にある地上32階地下4階の高層ビル・日本テレビ。中では、今日も各フロアで関係者たちが慌しく働いていた。28階の一室では、『九死に一生スペシャル』の制作会議が行われていた。出席していたのは、番組プロデューサーの児山謙一郎(西村雅彦)、アシスタントディレクターの水野はる奈(内山理名)ら制作の担当者と、関東大震災を実際に体験した92歳の藤田平助(長門裕之)。番組ディレクターの川島みのる(石黒賢)は、会議を欠席し会社を出ようとしていた。実は、臨月の妻・なつみ(中島史恵)から、陣痛が始まったとの連絡が入り、産婦人科病院に向かうところだった。
仕事を終えたアナウンサーの西尾由佳理(本人)が帰宅する中、5階の報道フロアでは、人事部員に引率された6名の新入社員が社内見学をしていた。時刻は17時4分。『Newsリアルタイム』(4月から。現・ニュースプラス1)生放送中のスタジオでは、キャスターの笛吹雅子(本人)と近野宏明(本人)が発生した宮城県沖を震源とする震度6弱の地震の速報を伝えている。この地震の東京での震度は3。実験中の『緊急地震速報システム』も、正確にその数値を示していた。
28階の会議室では水野たちに藤田が、今起きた地震と、関東大震災との揺れの違いなどを話していた。この日、児山は娘の誕生日だったことから、早めに帰宅する予定だった。家では、児山の妻が誕生パーティーの準備の真っ最中。住宅地にある自宅マンションに着いたのは西尾。部屋着に着替えた西尾は、ドライヤーで髪を乾かしていた。医院に着いたものの、助産婦から妻の陣痛が治まったと聞いた川島は、再び汐留に戻るために電車に乗っていた。新入社員たちは、研修を終えエレベーターに乗って帰宅するところ。
そして、『Newsリアルタイム』では、次のニュースが伝えられていた。それぞれの日常。そして…報道局アシスタントディレクターの西川透(賀集利樹)が突然点灯した『緊急地震速報システム』のモニターに『震度7・震源地東京・残り1秒』の文字をみつけたその瞬間 ―
18時30分 大地震発生。
その時、突然、日本テレビの社屋が激しく揺れ始めた。東京を震源とする震度7の大地震が発生したのだ。
夜がふける中での停電、電話は不通、救助は足りず、人々はパニック状態に陥る。
その時、あなたは、家族は…生き残るために備えておくこと、知っておくべきことは何か。シミュレーションドラマを通して巨大地震への対策を訴える。
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