こうやって上から日テレの周囲を見渡すと、
浜離宮の緑や海が手が届きそうなほど近くに見えて、本当に東京の中心部とは思えませんね~。
なかなかいい眺めですね。緑は人間には欠かせないものですからね。
でもね。日テレタワーの敷地内にも緑はたくさんあるんですよ。
ちょっとここからでは見づらいので、下に降りてみましょうか?
まるで木とビルが背くらべしてるみたいっ
気付かなかったものですが、意外と季節の花や木々に囲まれるように
このタワーは建っていたんだぁ
そうですよ。
この日テレタワーは東京都と港区の環境アセスメント対象になっており、
条件をクリアしています。
また、地表部や2階デッキなどに、多くの木や植物を配置し、
道路に接する部分の7割を緑化する条件をクリアしています。
随所に緑や風を感じて、本当に気持ちいいです。
そう言って頂けると、設計に携わった人間としては一番うれしいです。
設計当初から、どこに植栽を植えようかとか邪魔になるとかね、
1本1本、木の高さだとか間隔とかそういうのも全部考えてつくったんだよ。これ・・・
「ナラ・ナラ・・・サクラ」って。で、あそこに水田をもとうとかさ。
どこから水を入れようとかさ。

あっ!これらの木やお花への水遣り! これだけ数が多いと相当手間もかかりますね。
植物は生き物だから、水遣りは大切です。
だから散水は、機械で管理しています。
雨が降ったときには水をまく必要がないから止めておいて、
雨が長期に降らない時だけ自動的に散水栓の弁が開くようにしたんだ。
そうじゃないといちいち人が対処できないから。
それも省エネだよね。いつもいつも水を出すんじゃなくて、、、
このセンサーで、雨粒をキャッチ!
そしてこちらが、管理&司令塔の役割を果してます。
なかなか、忘れがちではありますが
こういう目線を持って生活することが
エコにつながるのだということが、この取材を通して痛感しました。「どんな小さなことからでも、少しずつでもいいから
気付き、そして実践していく」日テレ・新井スタイルを伝承していきたいと思います。
換気と言えばね・・・
社内も外気を取り入れて、省エネを図っているって知っていますか?
え~っ!?外気を入れるってことは、 窓を開けるってことですよね?
高層ビルなのにそんなことして危なくないんですか?
第一、窓ガラス開いたところなんて見たことないです。
では次に、その窓をご紹介しましょう。
こちらへどうぞ。
このいつも見ている窓が開閉式だったとは?
これは、よく見かける会議室の窓ですが・・・
この窓のどこが開くのでしょうか?
上の方を見ていて下さいね。
<新井さん、スイッチをON>"ウィーーーン"
⇒
⇒
換気と伺ったので、家庭の窓のように高層ビルの窓が
"ガパッ"と開いてしまうのかと思ってしまいました。
なるほど上のこの部分だけなら、危なくないですね。
そうだね。電動で動いているけれど、この位置なら
間違って手や足などを挟まれる心配もないんです。
基本的には、外気を直接入れなくても大丈夫な空調システムになってますが
夜間、または春や秋などの快適な気候(気温)時には、高層建築ではあまり採用されてない、
窓を開閉できる機能を設けて、
外気を取り入れ省エネを図っています。
会議中、煮詰まった時なんて外の新鮮な空気にあたってリフレッシュしたくなります。
外気で人間のリフレッシュにもなり、その上、省エネにも一役(計二役)を果す
高層建築の常識を覆す画期的なアイデアですね。
(つづきます)
このスケルトンのエレベーターって、「日テレタワーの顔」って感じですよね。
それで、次はこれに乗って何階に移動ですか?
1日に何往復しているんでしょうね?
えっ?ルックスも良くって、
高さ200M近くもある高層ビルなのにとっても早くて安全。
その上、環境にもやさしいなんて。
いいとこずくめでニクイですね~
いやいや、ここまでくるには色々と試行錯誤があったんですよ。
稼動してみて、やっと分かったこととかありますからね。
色々と考え抜いて作り上げたものも、実際に使ってみて初めて分かることって
意外とたくさん出てくるものなのですね。
そうだね、そのいい例がこのエレベーターかもしれないな。
このエレベーターはスケルトンで、外観的にも見栄えするし
また、内側から見ても見晴らしは良いが、
外光の影響をもろに受けてしまうため、
エレベーターの筒の中の温度が上がってしまいやすいんだ。
当初、エレベータの筒の最上部分にファンを付けて
熱い空気を外にかき出していたが、
ファンは電動であり電気代のコスト面&ファンの
修繕・点検時の安全面から
今は運転をなるべく抑えるようにしているです。
でも、ファンを回さないと、筒の中の温度は
上昇しっ放しになってしまうのでは?
心配しなくて大丈夫だよ。
エレベーターの筒の下の部分に窓を取り付けて
そこから外気を入れて「熱気を押し上げて排出する作戦」を
平行して行うことで
電動ファンの稼働率を最低限に抑えることが出来るんです。
このように真ん中に仕切りの付いた窓が開閉するんですって、
皆さんお気づきでしたか?
なるほど!窓の設置位置が下というところが「床下空調の父」の
新井さんらしい発想ですね。
でもこの窓は、誰が開閉しているんですか?
気温・天候を自動でキャッチし、
自動で開閉するシステムになってます。
だって、エレベーターは皆さんの命を預る精密機械なので
筒の中に雨でも入ってしまって、運転に支障が出ては大変ですからね。
安全面とエコの両立の為に、施設の完成後も常により良いものにしていこうとする姿勢。
本当に立派だと思います。見習わせて頂きます!
(つづきます)
お次は、
「フリークーリング」についてご説明しましょうかね。
「全熱交換器」に続いて「フリークーリング」ですか?
これは日本語でいうところの"無料の冷却"ということなのでしょうか?
どういうシステムなのか想像もつきません!
はいっ!コチラがその「フリークーリング」です。
足元、気をつけて下さいよ。
これが"無料"の訳ないでしょ?
ただのフィルター付きの大きな箱にしか見えませんが・・・?
あっ!『タダ(=無料)の箱』って訳ないですよね。(スミマセン!)
まず、この正体を明かしますね。
この大きな箱は、
「水の放熱用の冷却塔」なんです。
冷却塔?普段あまり耳慣れない言葉なもので・・・
新井さんの言葉が外国語のように聞こえてきてしまいました
あっそうですね。使わないもんね、普段「冷却塔」なんて言葉。
だんだん分かってきましたよ!
つまり、この冷却塔で冷やされた冷水を各部屋の空調機に送り込めば省エネに
なるってことですね。
でも中間期や冬場はこのシステム必要ですか?
必要ですよ。
だって放送マシン室なんかは、年中冷房が必要でしょ?
でも外気による冷房は同時に湿度も変化してしまうので
湿度変化を嫌う放送マシン室へは
外気をそのまま取り入れるのではなく、
冷却塔を使って外気冷却した冷水を
空調機に取り入れて冷房します
こんなにエコに大活躍の「フリークーリング」を"無料の冷却"なんて失礼な日本語訳を
してしまって、本当にお恥ずかしい限りです。
これからもっと、エコも英語の勉強にも励んでいきます!
(つづきます)
前回、省エネの基本とも言える「照明の節電」について教えて頂きましたが、
まだまだ、この日テレタワーにはエコポイントが存在するのでしょうか・・・・?
はい、では次は「全熱交換器」についてご説明しましょう!
えっ?またまた、初めて聞く名前が出てきましたよ。
「全熱+交換器=全熱交換器」という意味でしょうか?
ところで何の全熱を交換するのでしょうか?謎だらけだ~!
簡単に言うと、省エネルギーにつながる空調(換気)システムのひとつです。
冷暖房中の室内でも空気の入れ替えが必要ですが、
換気をするとせっかく冷暖房した熱が逃げてしまいます。
全熱交換器は、
冷暖房中の室内から空気を排気する際に、
外気を入れ替えながら、室温に合わせて
熱も交換してしまう装置です。
新井さん、スイマセン・・・全然簡単じゃないですっ!
換気の必要性は分かったのですが、温度交換の必要性が
どうもわかりませーん。
冷房が必要な時期で考えましょう。
つまりね、普段皆さんがお家で行っている換気というのは
室内の冷房された空気をただ排気してしまうことだから
冷たい除湿された空気を排出して、
代わりに外の熱くて湿度たっぷりの外気を入れてしまうというわけ。
これでも、換気の役割は果すけど、室内の温度と湿度はグッと上がってしまう。
なるほど!少しずつ分かってきました!
換気後、エアコンは室温を戻す為に"温度と湿度の2つを下げるために"フルパワーで
働くことになり、過剰にエネルギーが必要になってしまいます
そうそう!だからそこでね、
排気と吸気を同じ「交換器」通過させることによって
外気と室内空気の温度を交換することができるから、
エアコンにかかる負荷を
軽減できるってことなんだ。
全熱交換器が導入する外気空気を熱交換してくれるから
エアコンの省エネ効果が生まれるんです!
例えば室温が25℃で、外気が33℃の場合、
排出する室内空気を交換器に通して放出し、外気も同じ交換器より導入することで、
外気導入温度が28℃ぐらいになって、捨てる空気の熱を回収することになります。
これによって直接外気を導入するより、
熱負荷を約30%軽減できます。
快適な環境づくりに重要な『空調』。
今までエアコンの設定温度やこまめにスイッチをOFFするなどの努力はしてきましたが
室内空気の入れ替えのときでも熱交換すれば
エコにつながります。
まだまだ奥が深そうですぞ・・・
(つづきます
かねてより不思議思っていたのですが・・・ 深夜などの時間帯や土日など、 人気があまりないフロアーに行くと 薄暗かったところが急に明るくなりますが、 これは防災センターでモニタリングしている 警備さんが人が入ってきたのをチェックして、 照明を明るくしてくれているんですか?
ワハハハハー!
警備さんは確かに各所のモニタリングをして異常がないかどうかのチェックをしてくれてますが、
その他の業務も色々あるから、電灯のON・OFFまではやってられませんよ。
で、では・・・一体どなたが?
それは、人感センサーによるものです!
トイレ・洗面所・階段をはじめ、普段は薄暗い廊下の電気も、
人感センサーの働きで、
人が通るたびに光量が上がるシステムに
なっています。
また逆に一定の時間、人気を感じないと
光量を自然に落としてくれるんです。
真っ暗闇
↓ 人気を感知すると・・・
パッと明るくなります!
(※もちろん、この逆の消灯ヴァージョンもあります。)
これで「消し忘れナシ、間違いナシ!」ですね。
「省エネ」の基本である「こまめにスイッチオフ」は人感センサーにお任せします!
また事務室の窓側は、日中、太陽光など外光だけでもある程度の明るさがあるので、
室内照明センサーが部屋の電気の明るさを
調節して節電しています。
なるほど!これだけオートマッチックに照明の光量を管理していただいてるので
業務中に調光なんてやったことも、考えたこともなかったのですね。
2つのセンサーには、本当にお世話になってます。
さらに事務所階フロアには、
Hf型(高周波点灯型、インバーター式器具)
蛍光灯を採用し従来に比べ、
同じ明るさなら
約20%の省エネに、
同じ電力(ワット数)なら
約25%の明るさアップに!
これがHf型蛍光灯。省エネなのに明るさUP!
照明の電力カットに大貢献
人感&室内照明センサーにHf型蛍光灯。
私たちは、他の無駄な電源はOFFは常に心がけたいものです。
(つづきます)
あれあれ、新井さん。 ズンズン、おトイレの方に向かって行きましたよ。
・・・そっか!日テレタワーのエコポイントの取材を始めてから、 ずうっと休憩なくぶっ続けでしたから、ここらで「おトイレ休憩」ですかね? あれっ?でも、手招きしてますよ???
みなさ~ん、こっちこっち~!
ちゃんと着いてきて下さーい!
次は皆さんが毎日お世話になる、大切な場所「トイレ」についてご説明しましょう。
いつもお掃除の行き届いた、気持ちのいいトイレです
これはとんだ早合点で、大変失礼致しました。
しかし、何も見ずに次から次へとエコポイントの説明をして下さる新井さんの頭の中って
一体どうなっちゃってるんでしょうか?
本当に、"日テレタワーの生き字引さん"なんですね~
まずはおトイレの洗浄水についてです。
トイレ洗浄には機械排水などの再生水や雨水を
一回濾過してきれいにして、更にオゾン滅菌して
トイレの洗浄水に使っています
ちなみに再生水は、都から供給を受けています。
確かに、トイレの洗浄が目的であれば飲料用でなくとも滅菌処理された水で充分ですね。
しかし機械排水や雨水までも見逃さずに濾過して大切に使うなんて、
水も第2・第3の人生を歩めて、きっと喜んでいることでしょう。

最後にこれ、おまけの話だけど
おトイレのタイルの目地の色って違うんだよ。
北側は山だから「緑」。南側は海だから「青」って知ってた?
山と海をイメージするとは、環境への敬意も感じます。
大きなシステムから、小さな「癒し」の心遣いまで。
日テレタワーには随所に"環境へのおもいやり"があふれてます。
(つづきます)
「床下空調」の鍵を握る、"熱の性質"とはなんですか?
それは、『熱の対流』なんです。
熱は上に流れるという法則に法って考えて行きましょう。
例えば、お風呂に入ろうとして、上の方は暖まっているのに、
下の方はまだ冷たかったりすることってあるでしょ?
はい、部屋の暖房などでも上から暖まってきますよね。
まさに、この熱の対流を利用したのが、
この「床下空調」なんです。
床下より冷風をラック内に吹き込み、中で発生した熱を冷風で押し上げ、
ラック上部分の切れ込みより熱を排出し、さらに部屋の天井付近のダクトより
この熱気を吸収。
勝手に空気が流れてくれるとは、驚きです!
その上、このシステムを利用することにより
部屋全体を機材の為に過剰冷房することなく、
同じ部屋内でありながら、
機材ラックだけをピンポイントに冷却し
また熱の性質を生かしているので
ムダに電力を使って空気を対流させなくてもいいんです
これで、同じ場所で作業する人の身体も
冷えすぎなくて助かりますね。
このWのダクトは
「人にも機材にもやさしく、おまけにエコにもつながる」
ダブルどころかトリプル技の利いた、
新井さん自慢のオリジナルシステムでした!
(つづきます)
新井さん!いじわるしないで、早く正解を教えてください!!
では、順番に説明していこうね。
皆さんも経験がおありだろうけど、電化製品って長時間使っていると
ものすごく熱くなってくることってありませんか?
はい、なります。
そして、熱くなりすぎると誤作動などが起こりやすくなります。
あっ、ここにダクトの秘密が隠されているんですか?
まあまあ、そう焦らずにね。
放送器機などの精密機械全般、可動し続けると自ら熱を発する。
だから個々の機材の裏面にはファンがついていて、外部に熱をかき出して
内部に熱がこもる事を防いでいるんだ。
でもね、こういう金属製のラックに入れて使用することが多い放送器機は、
ラック内に「熱だまり」が出来やすく
温度が上昇していきやすい。
熱の影響が機材に出たら、
いざと言う時、放送が出来なくなってしまいます。
そうなんだよ。だから今までは、ラック自体を冷やす為に
部屋全体を過剰に冷房せざるを得なかったんだ。
作業する人間には申し訳ないんだけどね。
でも、この部屋はそんなに寒く
感じませんけど・・・?
そこそこ!いいところに気がついたね。
この「床下空調」は熱の性質を理解すれば簡単なことなんだよ。
床下に空調の秘密が隠れてるのかな?
やっとこのシステムが「床下空調」という名前だと判明しました。
仕組みは次回、お伝えします!
(つづきます)
ここは、報道フロアーにあるスタジオ横の放送機材のラック室です。
"報道"って聞くだけでなんだか緊張しますね。
あっ!そこの機材には絶対触れないように気を付けて下さいよ。
まっますます、緊張度アップです!でも新井さんがココに連れてきてくださったってことは・・・
まさか、エコして機材トラブルを防止する仕組みが施されているんですか?
ふふっ・・・ヒントはね。
この、床と天井のダクト

なぜ、上と下にWダクト?
???これって、吸換気ダクトですよね。 空気の流れで機材トラブル防止をし、更にエコとは???気になる答えは次回!
(つづきます)
汐留の街全体が取り組んでいる「地域冷暖房システム」。素晴らしい取り組みですね!
街全体の冷房、暖房、給湯エネルギーを
一箇所で行えば
機械設備も少なく済み、
汐留全体の消費の為の
エネルギーコストも少なくなる。

・まさに“街ぐるみ”のエコ
汐留だけでなく、
このシステムが日本のいたる街で活用されるといいですねぇ。
日テレ地下4階にあるエコ設備「コジェネ」。
その全貌は無駄の無いエネルギーシステムでした。
前回説明した様に、ココで作られた蒸気熱は
「汐留アーバンエネルギー」へ行きます。
更に、「汐留アーバンエネルギー」でこの蒸気熱を一部利用して作られた
冷温水が地下の共同溝を通ってこの街の各建物、施設に運ばれています。
これらの設備の一部が「コジェネレーション」
いわゆる"コジェネ"だね。
"コジェネ"ってどういう意味なんですか?
電気と熱を同時につくる。それで
「co-generate(一緒にジェネレイトする)」
という意味なんだよ。
なるほど!「co-generate」で略して"コジェネ"。
これで作られた電気は、この建物
日テレタワー全部の1/4の使用量を、
賄っているんだ。
普段は捨てているエネルギーを 無駄なく有効利用しているんですねぇ。汐留の街全体で行っているエコ活動
の一つって事ですね。
(つづきます)
さて、日テレの更なるエコ施設を見学する為に、
日テレタワー地下4階に来ちゃいましたっ。
ここには「コジェネ」っていうエコの設備があるって事なんですけど・・
・・・「コジェネ」ってなんですか?
ここに、ジェットのエンジンがあるんだけど、
このエンジンによって稼動する発電機のモーターがあるんだよね。

・飛行機のジェットエンジンのような音が!
日テレ内で使う電力の一部をまかなう為の発電で
このエンジンが稼動して、アツ~い熱が発生し、
コチラのパイプを通って出てくる。
そこに入ってきた水に、凄ーく熱いエネルギーが与えられて
蒸気になる。

・蒸気に変身中!
つまり熱交換をするということなんだ。
それで出来上がった蒸気熱を、日テレの隣にある
「汐留アーバンエネルギー」という会社に、
このパイプを通して運んでいるのです。

・蒸気エネルギーとしての旅の始まりです
なるほど、無駄の無いエネルギーシステムなんですね! ・・で、なんで「コジェネ」って名前なんだろう・・・。
(つづきます)
ゴミ処理ひとつでも、これだけのシステムが稼動しているんですねぇ。
素晴らしいシステムですね!!

・手作業でひとつひとつ…
でもね、この集積所では、
ちゃんと、蛍光灯とかケーブル・電池とか本当に細かく
"手作業"で全部分けてくれているんだよ。
更に、捨てられたものも細かく、
何がどのくらい捨てられたのかも、
ちゃんと記録しているんです。
なんでもかんでも一緒くたにして、
山のように捨てられちゃうと、あとで
こんなに分類作業が手間になっちゃうんだ。
この集積所で、
どれだけ裏方さんが一生懸命にやってくれているのか
捨てる側も考えて欲しいかな。
そうですね!
システムだけがエコでも、
捨てる側もエコでなくては
素晴らしいシステムがあるのに、
無駄な作業が増えてしまいますしね。
(つづきます)
「ヒュ~・ストン」のシステムってホント凄いですねぇ!
・・・で、実はさっきから気になっていたんですけど、
ここゴミ集積所に不似合いな「冷蔵庫」があるんですけど、あれって一体・・・?
あ、これは、日テレタワー内の各商業テナントさんや、
社員食堂から出た厨房の生ゴミをこの大きな
冷蔵庫の中に入れておくんですよ。
え!冷蔵庫にゴミ!?何の為にですか?
3日間は放っておいても
腐らせないで置いておけるということなんです
虫もよって来ないしね。
例えば、
連休の時などは回収が無いでしょ。
そういう時でも、自分の所で
最大3日間は腐らせないでおけるように
なっているんですよ。
なるほど!
ゴミの為の冷蔵庫 !?
でも重要な施設なんですね。
(つづきます)
「ヒュ~・ストン」は、凄い仕組みって事は分かったけど、
実際に落ちてくる先が見てみたいですっ。
それがココ。

ここにポンと落ちてくるのね。
それを隣の廊下の天井を通して
Tの字のベルトコンベアーで、行き先指定した場所に分類される。
それで、ゴミの重みでこれが下がってきて
下まで降りていっぱいになったら、この籠ごと取り出す。
更に、紙類だけでも、ダンボール・新聞紙・コピー用紙と
完璧に分類をすることによって、
リサイクル率を上げている
んですよ。

なるほど、ゴミが落ちた先でも、ちゃんとシステマチックになっているんですね!
(つづきます)

・ココが「ヒュ~・ストン」のゴール
「ヒュ~・ストン」の前に、ゴミをゴミ箱に捨てる段階で、
分別がしっかり出来てない場合は、どうなるんですか?
地下3階の、ゴミ集積場で、手作業で分別することになります。
まあ、「ヒュ~・ストン」に投入する前にも、ここでチェックしますけどね。
やはり、分別されてないと、
結局誰かが分別しなきゃならないから、
大変ですよね…。
そうですよ、本当にね。

・これらは全て手仕事で分別されたものです
麹町の時にはね、西館と南館の間の隙間のところや、
B3Fのエレベーターのところに、
全部、ゴミ袋から出して、手作業で分別していたんです。
裏方の苦労は、なかなか知られないですからね。
そういえばこの間、
「ヒュ~・ストン」の中に強力な磁石を入れられちゃってね。
番組で使ったものらしいけど、
それが壁面にくっついちゃって。
それで、どうしようかってなったんですが、
結局、32階から新聞紙の固まりのようなものを
ポンと入れて落としたんですよ。
だから、
せめて分別だけは、ちゃんとやってもらいたいですね。
じゃあ、この「ヒュ~・ストン」で落としたゴミが辿り着く、
ゴミ集積場に行ってみましょうか。
(つづきます)
例えば、すごく重いビンみたいゴミが
捨てられるとするじゃないですか?
ものすごいスピードで落ちていって、
地下3階にドォーン!!
・・・ってことは無いんですか?
そういうこともあろうかと思ってね!
この袋を、外側に着けてるんです。

・穴が開いたビニール袋が登場
この穴の開いた外袋と、東京都指定のゴミ袋の
2重構造にしているんです。
すると、空気抵抗を受けた外袋が広がって、
落下傘、パラシュートの役割
を果たすんだね。

・「パラシュート」だからシューっと…
これなら、ガラスなどのワレモノでも、
安全に地下の集積所に搬送できる。
この外側の袋は、下の集積所で外して、
再利用してます。
(つづきます)
このゴミ箱、
缶みたいにみえるけど、
ただの「筒」なんです。
底が抜けてるの。
そこに、専用のビニール袋をかぶせてるだけなんです。

・実は、ただの筒にビニール袋をかぶせているだけ
で、このまま、「ヒュ~・ストン」にガチャっとセットする。
すると、これ筒ですから、
ゴミの入ったビニール袋だけ、
ヒューっと下に落ちていくと。
で、下にストンと落ちる。
なるほど!!それで「ヒュ~・ストン」なんですね!!
これ、最終的にどこまで落ちてくんですか?
地下3階のゴミ集積場です。
そこも、後で行ってみましょう。
で、これをガチャっとセットしまして…、

・ゴミをセットしているところ
それから、
タッチパネルで、ゴミの種別を選ぶ。

・タッチパネルで、ゴミの種類を入力
可燃か、不燃か、だけじゃなくて、
「リサイクルで使うコピー用紙」とか、
細かく設定する。
つまり、地下3階の、
どのゴミ集積スペースに落としたいのか、
行き先の番地を打つわけです。
すると自動的に、ゴミはそこに落ちていくわけ。
地下3階に落ちるまで、ここで待っていなきゃいけないんですか?
そんなことは無いよ。
他の階で「ヒュ~・ストン」を使って作業していても、
行き先の番地までのルートが空いた時に、
勝手に落ちていくので、見届けなくてもOKです。
となると、ゴミの分別回収が、とっても楽になりますね。
そうね。つまり高層ビルの場合、
「ヒュ~・ストン」が無いと、イチイチ下まで、
エレベーターでゴミを運ばなきゃならない。
毎日、何往復もね。
そう考えると、そこもエコにつながりますねぇ。
でも、ちょっと待ってくださいよ…。
ドォーン!!
・・・と落ちることは無いんですか?
(つづきます)
ご存知の通り、日テレタワーでは、
ゴミ箱ごとにゴミの種類が決められているので、
捨てる人がちゃんと、分別してくれれば、
簡単に分別回収できるようになっています。

・しっかりと分別されたゴミ箱
で、毎日、これを回収しているわけだね。
ゴミが溜まったら、下から中身を取り出す。

・キャリーで、下から取り出せるようになっている
これを、各階に設置してある、ゴミを落とす場所、
この「ヒュ~・ストン」まで持って行く、と。
「ヒュ~・ストン」!?

・これが「ヒュ~・ストン」らしい
何ですか、この機械は!?
まあ、簡単に言ってみれば、
ゴミを下に落とすための、
大きな煙突みたいなのが、
地下3階から32階までつながっている、
ってことなんだよ。
昔の公団住宅って知らないかな?
僕が子どもの頃の公団住宅っていうのは、
縦シャフトになっているアパートなんだけど、
ゴミを捨てるとき、普通の家だと、
道路のところにある木の箱に捨てるんですよね。
それで、ゴミを処理する人が、
その箱を開けて、樽みたいなのにいれて、
大きなリヤカーやら三輪バイクやらで回収してたの。
でも、高層の4階建てのアパートを作った時に、
イチイチ下に持っていくと大変だから、
階段の横にある投入口を開けると、
コレと同じで中が空洞になっていて、
下にドンと落ちる仕組み。
昭和32年ごろからの公団住宅って、
全部これと同じような仕組みだったんだよ。
へぇー、仕組みとしては、
昔からあったんですね。
(つづきます)
それで、こっちが、
ソーラーパネルです。

・ソーラーパネル
結構ありますね!!
でも…、これだけエコに力を入れていると、
なんだか、屋上の一面に、
びっちりとソーラーパネルがあるような予感が
勝手にしたんですが、
そこまで数は多くないんですね。
これはね、もっともっと、
たくさんつけてやりたかったんですけどね。
東京タワーの電波障害
などの理由で、
設置することができなかったんですね。
ソーラーパネルで造られた電気は、
2階の日テレ大時計の動力として、
一部、使われています。

・日テレ大時計
なるほど~、エコするのも、
色々調整しなきゃいけないことがあって
大変なんですね…。
じゃあ、次はゴミの分別の方を見てみようか。
下の階に降りましょう。
(つづきます)

・太陽角度センサーは2つあった
なぜ2個あるかっていうとさぁ、
冬の時に、万が一、
あのアンテナの裏に、
太陽が隠れちゃったときに、
晴れてるのに、曇ってるもんだと、
センサーが感知しちゃうじゃない。

・もしも、アンテナの影になってしまったら…
なるほど!確かに!!
それで電動ブラインドが下がることもありますもんね。
そう。だからさ、片方が隠れてても、
2つあれば、もう片方が生きているっていうんで、
それで2個つくったという。
これはもう、ちょっと、
やりすぎたけどね。
(つづきます)
いよいよ日テレタワーの屋上に
やってきました!!
すごい眺めです…!!
怖い!!
これが、
エアフローウィンドウを制御している
太陽角度センサー
だね。

・太陽角度センサー
おおー!!
ちゃんと太陽の方を向いてますね!!

・太陽の方角を向いています
これで、
太陽の位置や角度、光の強さ
なんかを計測して、
エアフローウィンドウを動かしている
わけなんです。
すごーい!!
あれ…、でも、
2つあるんですね。
太陽角度センサーって。

・なんと、もう一つあった
ああ、これはさぁ…
(つづきます)
このエアフローウィンドウ、
こうやって、開くこともできるんですよ。

・エアフローウィンドウを開いているところ

・ブラインドもしっかり動いてます
で、これは、ちょっと余談なんですけど…。
この内側のガラスは、
上と下に分かれる
ようになってるんです。

・上に大きなガラス、下に小さなガラス
元々は1枚のガラスだったんだけど、
ちょっと心配なことがあって…、
それで上下で分けたの。
何が心配だったんですか?
ウチの会社の人って、
窓に何でも寄せるじゃないか!
例えば、ダンボールみたいなものをでもさ。
それに、台車でもって、
一発コイツを壊されると、
このでっかいガラス全体を、
また買わなくちゃいけない。
一枚、全部変えなきゃならないですもんね…。
こんな大きなガラスだったら、
お金もかかりそうです。
でも、この下の
小さいガラスだけ壊れたんだったら、
まだ被害が小さくて済む
でしょ。
だから、セパレートに私がしたの。
フフッ…(満足そうな笑み)
当初は設計屋さんの提案で、
地面から直にガラスを入れる予定だったんだけど、
金属製の段差をつけて、
更にその上からガラスを入れれば、
ますます台車などによるガラスの損害も
軽減することが出来る。
はぁ~、色んなことを想定して作ってあるんですね~。
あっ!もうこんな時間だ!!
じゃあ、いよいよ
太陽角度センサーを見に行きますか。
(つづきます)
ちなみに、麹町(日テレの旧社屋)の時は、
直射日光がすごい部屋とかあったりしたんですか?
ありましたよ。
ちょうど南西の増築棟に、別名
“金魚鉢”
と呼ばれる部屋があってね。
ここは凄かったね!
南西の角のガラス張りの部屋ね。
我々、総務局と同じ場所の9Fにあった
会議室だったんだよね。
コレが熱いのなんのって!
あと、麹町について思い出すのはね、
最初は無かったコンピュータールームを
後で作ったんだけど、
西の8F、パーラー(喫茶店)の上にあっんだよね。
そこは、屋上からの熱も凄いしさ、
窓からの熱も凄かったんだよ!
結局、全部モルタルで窓を閉鎖しちゃったの。
なるほど~。麹町時代の色々な経験も、
この電動ブラインドには詰まっているんですねぇ…。
(つづきます)
この二重のガラスの間には、
電動ブラインドが
下りるようになっています。

・電動ブラインドが下りたとき
日当りが強くなると、
ブラインドが下がって、
シェイドの角度を調整します。
部屋に差し込む直射日光を
防いだりしているわけです。
これは、「今日は天気がいいな」とか思ったら、
誰かがスイッチを押したりして
調整してるんですか?
そんなはずはなくてね。
この電動ブラインドの制御は、屋上にある
「太陽角度センサー」が
自動でやってるわけだね。
「太陽角度センサー」って、
太陽の角度を測る
機械みたいなのがあるんですか?
うん、あるの。
後で見に行きましょう。
で、その「太陽角度センサー」で、
だんだん陽が上がってきたな、とか、
逆に下がってきたな、とかを感知する。
あと、曇ったりとかして、日差しが陰ってくると、
またブラインドの角度を開いて、
室内の明るさを確保しようと、自動で作動する。

・角度を調整し、光を入れている
全部、その「太陽角度センサー」っていうので、
自動的にやってくれるわけなんですか!?
そうなんですよ。
スゴイでしょう。
でも、やはり「今は部屋を暗くしたい」とか、
「外が見たい」っていう時もあるでしょうから、
そのときは、この操作盤で、
手動で動かすことも可能です。

・手動でもブラインドを調整できる
手動で動かしても、
「今は日差しがスゴイだろ!」って
「太陽角度センサー」が勝手にブラインドを
下げたりとかしないんですか?
そこは大丈夫。
どうするかのと言いますと、手動で動かした後、
自動運転停止ボタンを押して
手動モード専用に切り替えてしまうんです。
しかし、ずーっとこのままでは困るので、
夜中にリセットされて自動運転にもどってしまいますけどね。
はぁ~、色んなシュミレーションがされてるんですねぇ~。
(つづきます)
もう一度さっきの、
夏の暑い日を考えてみよう。
暑い日は、窓に接した空気から、
室内が暖められていく。
でもこの場合、
外側の窓と内側の窓の間の、
「空気のカーテン」だけが暖められる。
スキマにある空気が熱くなる、
ってことですね。
そう。
つまり、
この熱くなった空気を、
ここから外に出しちゃえばいいわけだ。
そこで、このスキマから、室内の、
まだ冷たい空気を入れると。

・夏は、スキマから部屋の冷たい空気を入れる
冷たい空気は下に下がって、
暖かい空気は上に上がるよね?
2重になったガラスの隙間に、
部屋の冷たい空気が入り込めばさ、
外気の影響を受けて熱せされた空気は、
上に押しやられる。
それを、隙間の上にある排気口から、
外へ出しているってわけなんだよ。
なるほど~!つまり、
スキマの空気だけ熱くなってもらって、
あとは、お帰りいただく、
と。
冬は、その逆だよね。
スキマの空気だけ冷たくなってもらう。
こうすると、外がものすごく暑かったり、
ものすごく寒かったりしても、
部屋に直接与える影響が少なくなるだろ?
どのくらい、少なくなるんですか?
このエアフローウィンドウで、
外気が直接室内に及ぼす影響を、
1/3位に出来るんだよ。
(つづきます)
これが
エアフローウィンドウ
です。
日テレタワーの18階から32階の内側の窓は、
こんな風に、スキマが空いています。

・エアフローウィンドウ
このスキマの…どこがエコなんですか?
じゃあ、夏、すごーく暑い日を考えてみよう。
この日テレタワーは、だいたい200mくらいある。
200mもあるビルの高層ビルは、
直射日光とか、外気、
外の空気の影響を受けやすいんだね。
しかも、日テレタワーはガラス張りのビルですからね~。
そう。
するとさ、この部屋もガラス張りですから、
外から熱せられて、だんだんガラスに近い空気から、
部屋が暖められていくよね?
窓に近い方から、部屋の空気も暖められていって、
それでどんどん室温が上がる。
そうすると、クーラーの設定温度も下げなきゃいけないですよね。
そう。そこで、窓ガラスをもう一枚、
内側に置いて、2重にする。
すると、ここに
「空気のカーテン」が生まれる。

・ガラスを2重にすることで、「空気のカーテン」が生まれる。
く、「空気のカーテン」!?
(つづきます)
東京都港区東新橋1丁目。
日本テレビが、本社を麹町から汐留に移したのが、
今から5年前、2003年のこと。
その時に建設された新社屋が、この日本テレビタワーです。

・日本テレビタワー
Touch!ecoブログ取材班は、
日テレタワーには、すごいエコロジー技術が
使われているらしい
という噂を聞きつけ、それを調べてみることに。
というわけで、日テレ“エコ”タワーに、
移転・建設計画の立ち上げ当初から関わり続けている、
総務局ファシリティ推進部・新井さんに、
お話を伺いに行ってきました!

・新井さん
新井さん、日テレタワーには、
建設当時の、最新鋭のエコ技術が使われているって
聞いたんですが…。
こんにちは。
それじゃあ初めに、会議室に行ってみようか。
(つづきます)
