出場チーム

12月21日、マンチェスター・ユナイテッド戦後バウサ監督会見

前の会見では、結果はどうなるか分からないと言ったが、残念な結果に終わった。しかし、私は選手を誇りに思っている。ここで勝つ事を目標にやって来た。それだけに、選手たちはロッカールームで悲しんでいる。もちろん、リガ・デ・キトが有力視されていなかったのは、選手もみな分かっていた。勝ちたかったのだが・・・。このチームでここまで来られたことを、とてもうれしく思う。試合に関しては、マンチェスター・ユナイテッドのパス回しや雰囲気に慣れるのに、20分くらいかかってしまった。ボラーニョス、ビエレル、W.アラウーホあたりは前半、特に集中していた。ドローでもおかしくないくらい、選手たちは頑張っていたと思う。向こうが1人減ったのに、それを十分に生かすことができなかった。ポゼッションをもっと多くすべきだったが、向こうはカウンターもあったし、スピードのあるプレーを見せていた。

Q.ビディッチの退場で有利になったと思ったか?またマンソにとって、この大会はどのような意味が?

我々のポゼッション率が高まった時、とにかく交代してはいけないと思っていた。マンチェスターUは非常に正確なので、リスクをおかしたら、自分たちが不利になると考えたからだ。ただ正直なところ、1人減ったので、勝てると思ったところはある。マンソに関してだが、私はとてもうれしく思う。1年半前にリガ・デ・キトに加入し、リベルタドーレスカップやエクアドルのリーグでも非常に頑張ってきた。そのテクニックを、今日はピッチで全て出せたのではないか。メンタルの部分でもチームの軸と言える。チームのために尽くしてくれたマンソをたたえたい。

Q.失点してから同点にするための努力という点では、少し遅かったのでは?攻撃にシフトするアイデアは?

もちろんそういった事を心掛け、2点変更を行った。カジェを下げて3バックにして、アンブロッシを入れた。彼は左のボランチだ。そういった意味で、最後の15分はゴールのために最大限の努力をした。2、3回チャンスがあったが、生かせなかった。レアスコに代えてラレアを入れたのは、外側からスピードを上げていこうとした。いつもとパターンだが、3バックにして、とにかく上がろうとしていた。

Q.エクアドルがここまでのぼりつめたのは初めてだが?

複雑な気持ちでもあるが、一番最初に感じたのは満足感。このクラブの一員として頑張れたことに喜びを感じているし、エクアドルを代表して、世界大会の決勝に出られたことをうれしく思う。自分のキャリアにとっても非常に重要だと思っている。この経験は、全ての人々の心に残ると思う。力がないと言われてきたチームだったが、一歩一歩のぼりつめた。今日の試合に関しては、マンチェスターUをてこずらせたかったが、出来なかった。こんなビッグクラブと試合が出来て、うれしく思っている。私はここで人生の1サイクルを閉じて、心おきなくチームを去るつもりだ。エクアドル国民にも誇りに思ってもらえるだろう。

Q.チームを去るにあたって、ファンにメッセージを。今後の予定は?

私事だが、これまでクリスマスを家族と楽しむ事は、なかなか出来なかった。プレシーズンのことや、どの選手の移籍などで、頭がいっぱいだったので。今年は、落ち着いて、家族とクリスマスを楽しめると思う。そして、リガ・デ・キトのファン、エクアドルの国民のみなさんも、このチームに注目してくれた。結果が悪かった時にも、忍耐強く接してくれて本当に感謝をしている。2年半このチームの指揮を執れたことを非常にうれしく思っている。

Q.エクアドルのサッカー文化、特にディフェンスのサッカー文化をアピール出来た?

今は試合が終わったばかりなので、もう少し冷静になって分析してみないと分からないが、決勝の2チームの実力が同じかと言われれば、そうではないと思う。選手をピッチに送り出して、どこにチャンスがあるかを探していくのが私の仕事だった。最初の20分は、試合のリズムに慣れるのに苦労した。20分を過ぎてからボールの扱いもよくなり、我々のサッカーを見せられた。相手はビッグクラブだったので、非常に苦しんだ。相手に点を決められて、うちはゴールを決められなかった。その部分に関しては、残念に思う。

Q.後半の方がチャンスも増えたが、相手が1人少なくなったからか?最初からそういう狙いだったのか?

考えていた戦略は、とにかくラインを下げないようにという事。ボールを取られたら、向こうは決定力があるので、なるべく自分たちのゴールには近づかず、ラインを上げようと思っていた。後半は、特にラインを上げるように指示した。前半は向こうが3トップだったため、うまく機能しなかった。テベス、ルーニー、ロナウド、パクらがいて、考えていた事をピッチで表現する事が出来なかった。その後は、マンソを使って自分たちの方にリズムを持ってこようとした。ボラーニョスは左サイドから攻撃に参加したり、マーカーを避けたり、様々なチャレンジをしていた。確かに前半に比べると、後半の方がより攻撃的だったと思う。

Q.ファンは満足していると、エクアドルから電話があった。前半良くなかったのは、相手がマンチェスターUだから?

最初の15分は、とにかくマンチェスターUのボールを止めるのがやっとだった。素晴らしいパス回しで、2回ほど決定機があった。いつもの試合と比べて、より注意深くプレーしなければいけないと思っていた。なかなかボールが奪えず、予想以上にてこずった。予想していた展開とはかなり違ったと言える。相手がマンチェスターUということで、動かなければいけないと分かっていた。ポゼッションはもう少し高いと予想していたが。ビエレルやボラーニョスは頑張っていた。とにかく、前半は思ったようなプレーが出来なかったと思う。

Q.押し込まれてはいたが、DFとGKの連係が素晴らしかったが?

守備の面では、選手たちは素晴らしい仕事をしたと思う。後半はリスクをおかす必要があったので、そうはいかなかった。ただ、ディフェンス陣は対戦相手をよく抑えていたし、選手それぞれは役割を果たしていたと思う。他の試合でも、本当に固い守りを見せてくれた。