南米王者敗退・・・

2010.12.15

南米王者敗退。

予想以上の衝撃だった。
2度の南米取材。この経験からか、いつしか体の中には『コロラド』の文字が刻み込まれていた。平等な放送を肝に銘じていたが、心のどこかで「負ける訳がない」と思っていた。想像以上に温かったスタッフ、選手、監督。インテルナシオナルの全てに触れ、彼らのサッカーへの情熱を知っていた。

ブラジル代表／アルゼンチン代表の選手が現地で会ってもまさか覚えているはずがないと思っていた。しかし、彼らは覚えていた。アルゼンチン代表のダレッサンドロが目が合うなりまっさきに温かいハグと『アミーゴ』という言葉を僕にくれた。単独の取材にも快く答えてくれ、優勝したら祝賀会にも読んでくれると約束してくれた。
好きにならない方がおかしい。だからこそ。誰よりも悔しかった。

一方、予想以上の実力を付け、7000人のインテルナシオナルサポーターを失意のどん底に突き落としたアフリカ王者・マゼンベ。彼らの戦いぶりに会場のインテルナシオナルサポーターは拍手をおくった。
明日の『アジア王者・城南 × ヨーロッパ王者・インテル』の勝者との、世界一を賭けた決勝。

『ヨーロッパ王者 × 南米王者』の決勝の構図が崩された今。
果たしてどんな結末が僕らを待っているのだろうか。