Player 各チームの注目選手の紹介

誰もが認める 世界最高のストライカー クリスティアーノ・ロナウド(29)「ヨーロッパ王者」レアル・マドリード

鍛え抜かれた肉体、スピード溢れるドリブル、力強いシュート、高い決定力。
もはや説明するまでもなく、世界最高のストライカーと称される男。
さらにその洗練されたルックス、観衆を虜にするカリスマ性は、
ファンの心をつかみ続けている。
これまでUEFAチャンピオンズリーグで3度得点王を獲得し、
昨年のFIFAバロンドール(世界年間最優秀選手)を受賞するなど数々の栄誉を手にした。
2008年マンチェスター・ユナイテッドの一員としてクラブ世界一を達成すると、
2009年に推定130億円の移籍金でレアル・マドリードに入団し、得点王を2度獲得。
今シーズンもリーグ12試合で20ゴール(11月30日現在)と絶好調で、
自身2度目のクラブ世界一獲得へ死角はない。

そんなロナウドを「現在がキャリア最高」と言う声は多いが、彼はそれを否定する。
昨シーズンのスペインリーグ得点王表彰式で、ユーモアを交えてこう語った。

司会者
「クリスティアーノ、今があなたの最盛期だと言っていいですか?」
ロナウド
「去年も同じことを聞きましたね(笑)大丈夫。毎年同じことを聞いていいですよ。
私はいつも、去年より進化しようと思っていますから。
いつかそれが出来なくなることは分かっていますが、常に前に進もうと努力しています。」

世界最高と言われながら、進化を求め続ける絶対的エース。
レアル・マドリードのクラブ世界一はクリスティアーノ・ロナウドの両足にかかっている。

「最強の門番」がモロッコに降臨 メルシエル(34)& オルティゴサ(30)「南米王者」サンロレンソ

南米王者サンロレンソ 世界一へのキーマンとなるのは
攻守の要として ダブルボランチに据わる メルシエルとオルティゴサ。

読みの深い的確な守備と 長身を生かした強いフィジカルでチームをけん引するメルシエルは
34歳となった今でも 代表への招集待望論が巻き起こる元アルゼンチン代表ボランチ。
サンロレンソサポーターから「PICHI」の愛称で親しまれるチームの人気選手だ。

もう1人の門番が 元パラグアイ代表のボランチ、オルティゴサ。
惜しみない運動量と強じんなフィジカルをあわせ持ち 献身的な守備が光るいぶし銀ボランチ。
2010年南アフリカワールドカップでは 決勝トーナメント1回戦日本戦に先発出場。
本田ら日本攻撃陣をシャットアウトし パラグアイ代表をベスト8進出に導いた。
解説者 都並敏史さんも思わず「上手い」と唸る ボール裁きも見逃せない。

日本古来の「風神・雷神」を思わせる2人はまさに サンロレンソ「最強の門番」。
名将バウサ監督が「ピッチ上の監督」と絶大の信頼を置く2人が
レアル・マドリードの最強攻撃陣を封じ込み、世界一へと導く。

世界一請負人 ファビアン(25)「北中米カリブ王者」クルスアスル

クルスアスルの注目選手と言えば、MFマルコ・ファビアン。
今年のブラジルW杯メキシコ代表として3試合に出場するなど、
メキシコ代表にも欠かせない選手の一人。
ファビアンの最大の功績は、2012年のロンドン五輪。
U23メキシコ代表の中心選手として、
決勝でネイマール擁するブラジルを破り、母国を初の金メダルに導いた。
準決勝の日本戦では値千金の同点ゴールを奪うなど、
試合の大事な局面で高い決定力を誇る。

プレーの特長は切れ味鋭いドリブルと、
どこからでも打ってくる強烈なミドルシュート。
その精度も高く、ゴールネット隅へと正確なシュートを打ちこんでくる。

初出場となる今大会に向けて、ファビアンはこう語る。
「決勝まで行きたい。出場するだけでなくて、メキシコにとっての歴史を作りたい」
「レアルマドリードやサンロレンソのような強豪と対戦して勝ちたい」

英国ロンドンでメキシコを世界一に導いた男が、
今大会、モロッコの地で再びチームを世界の頂点へ導けるか。
ファビアンが再びメキシコの歴史を作る。

堅守支える 最後の砦 コビッチ(35)「アジア王者」ウェスタン・シドニー

サウジアラビアの首都リヤドで行われた
アジアチャンピオンズリーグ決勝2ndレグ。
スタジアムに詰めかけた6万3000人を超えるサポーターたちは
自分たちの愛するアルヒラル攻撃陣がゴール前に攻め込むたび
大きなため息をつくことになった。

間断なく降り注ぐシュート、そして罵声とレーザー光線の雨。
それらを一身に浴びながら一歩も引くことなく
「最後の砦」としてゴールを守り続けたのが
ウェスタン・シドニーの守護神 アンテ・コビッチ。
決勝のホーム&アウェー、180分間を無失点に抑え、
創設3年目のウェスタン・シドニーを初のアジア王者に導いたコビッチに
6万3000人の相手サポーターから賞賛の拍手が鳴りやむことはなかった。

アジア王者として初めてクラブ世界一決定戦に挑むウェスタン・シドニー。
初戦となる準々決勝に勝利すると
次の相手は優勝候補の大本命、欧州王者レアル・マドリードだが
堅守を支える守護神は
「オーストラリアの小さなクラブが、レアルと対戦できる機会など滅多にないので
 もし対戦が実現したなら、とにかく楽しむしかない。
 彼らの実績と戦力は圧倒的だが、ベストを尽くすだけだ。」と力強く語った。
アジア王者のプライドを胸に戦うウェスタン・シドニー。
初出場で旋風を巻き起こせるか。

アルジェリアから世界へ ベラメイリ(23)「アフリカ王者」セティフ

アフリカ王者を決めるアフリカチャンピオンズリーグでは
6得点を決め得点王を獲得。

大会開催前にはアルジェリアサッカー協会から
「競争力がないから出場を取りやめろ」
とまで言われたチームをクラブとして
2度目のアフリカ王者へと導いた点取り屋。

フランスにルーツを持ち、ユースまではフランスで過ごしながらも
アルジェリアでのプレーを選択。
海外組で構成され、ブラジルワールドカップでベスト16進出を果たし旋風を巻き起こしたアルジェリアフル代表入りも期待されている。
目標は大会得点王と公言する若きエースが、
2010年のマゼンベ(コンゴ民主共和国)以来となるアフリカ王者の決勝進出へ向け、
ゴールを量産する!!

3度目のクラブワールドカップ。 岩田 卓也(31)「オセアニア王者」オークランドシティ

今回出場すれば、日本人最多の3度目のクラブワールドカップ出場になる。
1度目は、2012年。
FC岐阜を退団し日本を離れた後、ワーキングホリデーで渡った豪州から、
最後のチャンスに懸けて、
ニュージーランドのオークランドシティに体当たり。
そこでレギュラーをつかみ、
入団して2か月後には、クラブワールドカップの舞台に立っていた。
日本の横浜国際総合競技場。アウェーの試合は、凱旋試合となっていた。
「夢の中でプレーしているような感覚」だった。
結果は開幕戦敗退。

2度目は、2013年。舞台はモロッコに。地鳴りのような声援とレーザー光線。
ウォーミングアップに出た瞬間の大ブーイング。鳥肌が立った。
開幕戦・地元ラジャ・カサブランカとの一戦は、終了間際の失点で、惜しくも敗退。

シンデレラストーリーをつかみ、クラブワールドカップへ出場し続ける岩田。
今年のオークランドシティは、「勝てるだけ勝つ。どうしても叶えたい思い」と岩田は言う。
3度目の正直、開幕戦突破なるか!?
岩田の今大会にかける思いは実を結ぶのか!?
マグレブ・テトゥアン vs オークランドシティ、開幕戦は、12月11日。

マグレブ・テトゥアンのゴールハンター ナイム(29)「開催国王者」マグレブ・テトゥアン

2013-14シーズンのモロッコリーグは最終節での大逆転の末、マグレブ・テトゥアンが
リーグ2度目となる優勝を手に入れ、開催国王者として今大会の出場を決めた。
その立役者となったのは、ナイムである。
リーグ11得点を上げ、得点王になった29歳のゴールハンターは
今大会でチームが歴史に名を残せるようにと意気込んでいる。

「今大会出場は僕達にとって一番のモチベーションだよ。
僕達は、ラジャ・カサブランカがこの経験のおかげで成長し、
大会にその名を刻んだのを目の当たりにしている。
次は僕達の番になってほしいし、モロッコに名誉をもたらすサッカーを展開したい。
国際舞台に出ることで、今の自分たちを超えられるきっかけになると思う」
と大会前に語っている。

昨年準優勝となったラジャ・カサブランカに続き、
今大会での躍進を誓う、マグレブ・テトゥアンの初戦は12月11日の開幕戦。
相手はオセアニア王者のオークランドシティ。
開催国王者としての誇りを胸に、再びモロッコ旋風を巻き起こすことが出来るか。