2011年11月22日放送

美しく時を刻む、砂時計を作る職人がいます。金子實(かねこみのる)さん
「蜂の腰」と呼ばれる砂の通り道は直径0.8ミリ。
40年以上にわたる熟練の技で美しい砂が時の流れを生み出す絶妙さ。

「日常の忙しい時間を皆さん過ごしていると
思うんですけど、その時間と違う時間がゆったりと流れる
精神的に落ち着くようなものじゃないかなと思います。」

戦後、父親のガラス工場で作り始めた砂時計。しかしそこに押し寄せた、時代の荒波…。

「ニクソンショックとオイルショック。それで仕事がなくなったということが
ありまして、その時がやっぱり一番生活には大変でしたね」

「もう店をたたもうか」と、迷った時、金子さんの胸に響いた言葉、それが

「『石の上にも3年』ということで・・・」

「石の上にも三年」

辛抱すれば、必ず成功するという意味(ことわざ)

『石の上にも3年』辛抱すれば、必ず成功するという意味。
厳しい時代にも、地道に技を磨き続けた金子さん。

「大変な時期だったんですけど、技術を磨く
いい時間じゃなかったかなぁと思いますね」

その時間が、美しい砂時計を生み出す技の礎となりました。
砂時計への熱い想いが、時を刻む砂の流れを今も生み続けます。