2013年6月11日放送

色鮮やかな魚が織りなす、やすらぎの景色を生み出す。
水景デザイナー 東城久幸(とうじょう ひさゆき)さん

観賞魚の水槽に、フラワーアレンジメントの要素を加え、
独特の作品を創りだす東城さん。
主役である魚が気持ちよさそうに泳ぐのには、東城さんの技が・・・

『魚っていうのは、自然界では大きな魚に捕食されますから、ビクビク怯えているんですね。
水槽の中でも隠れる所があるから、安心して中央の広いスペースで泳ぐわけですね。』

魚たちへの愛情が生み出す、アート…
それは、見る人の心にも響きます。

『水の音、水のゆらぎ…、自然の中にいると、人間も気持ちが落ち着くんですよね。
ストレス社会に如何に自然感を取り入れるかっていうのが、大事なことだと思うんですよね』

「人のやすらぐ顔が見たい」。そんな東城さんが、胸に抱く言葉。それは…

『愛の光なき人生は無意味だ』

ドイツを代表する文学者 シラーの言葉です。

『1日5分でも気持ちを休めて、何も考えないで魚を見る時間って、
すごく必要なんじゃないかなと思っています』

心に光を灯すのは、水の中の小さな命です。