2013年9月10日放送

素顔を隠して、ヒーローを演じる…
スーツアクター 岩上弘数(いわかみひろかず)さん
スーツアクターとは、ヒーローの衣装を身にまとった子供たちの憧れ。
16歳で飛び込んだこの世界に、最初は戸惑いもありました。

「行ったら、そういうアクションの練習をしてもらうから…みたいな話になって。体操とか全然ダメで…」

しかし、子供たちの声援が聞こえてきたとき…

「お面をかぶることで、(子供が)ヒーローと思って接してきてくれるのが、
それがすごくいいなと思って。」

その気持ちに応えるため、今でも仲間たちと 厳しい練習の日々…。

「どっちもお面をつけて、どっちも見えない中で、どううまくタイミングを合わせていくか、そこのスキルがものすごく大変ですね」

ヒーローで在り続ける岩上さんの胸を打つ言葉、それは…

『子供は大人の父である』

素直な心を持つ子供には、学ぶことが多いという
ワーズワースの言葉です。

「子供って、僕らが伝えたいって思っている熱さとか、何かが伝わった時って自然と声が出るので、一番に子供が見て『わあ、カッコいいなあ』ってなるものを目指しています。」

隠された素顔に秘めた、自分に厳しい眼差し。
それがヒーローの証。