2013年11月12日放送

津軽の風土に生まれた独特の響き。
津軽三味線の演奏家・藤井黎元(れいげん)さん。

「無心になれるというか、そこがやっぱりはまるところですよね。」

三味線に出会ったのは12歳。
毎日8時間以上も練習に費やし、
昨年、津軽三味線の大会で日本一に輝きました。

「タイトルを獲るために、練習を積み重ねている意識はなくて。
今でもその向上心とかモチベーションっていうのは変わらないですね」

伝統的な津軽三味線の世界に留まらず、
今、藤井さんが目指すのは、ジャズ・ロックとの融合…

「洋楽器とギャップがあるわけじゃないですか。いかに溶け込んでいるか、
ひとつの音楽を表現できているかっていう、すべてが勉強だと思いますね。」

新しい三味線の可能性にかける藤井さんが大切に思う言葉。それは…

『何より大事なのは 人生を楽しむこと 幸せを感じること それだけです』

多くの人に夢を与えた女優、オードリー・ヘップバーンの言葉です。

「三味線のポテンシャル(可能性)をどんどん引き出して、洋楽へのアプローチを
していくのが、今の自分の楽器での挑戦だと思います」

藤井さんの音が聞く人の心に響きます。