2014年1月28日放送

風とともに走る81歳。
トライアスロンの選手 稲田弘(いなだ ひろむ)さん
ハワイで行われる最高峰のレース「アイアンマン世界選手権」
80歳以上の部で優勝。
水泳・自転車・マラソン、合計226キロを完走しました。

「3種目できるっていうのが非常に面白いと思いますね。1つの競技に体を使い切っちゃうと次の競技ができない。そこら辺のことは常に考えながら競技しますね」

練習はほぼ毎日、朝6時から3キロ以上を泳ぎ、
さらに自転車で100キロ以上を走ります。

「練習は苦しいです。苦しいんだけれども、それをやれた時の喜びは何物にも代えがたいです」

70歳から始めたトライアスロン。しかし…

「初めてハワイのトライアスロン世界選手権に出た時に、水泳の途中でアップアップになっちゃってリタイアしちゃったんですよね。それはもう悔しいというか、泣きましたからね、あの時は。
あの気持ちというのは、やっぱり忘れられないですね」

悔しさをバネに次の年に優勝を果たした稲田さん。
その時共感した言葉、それは…。

『辛抱強さにまさるものはない』

アメリカの景気回復に努めたクーリッジ大統領の言葉です。

「年齢っていうのは関係なくて、出来る間はやり続ける、という風に自分で思っていますね」

限界への挑戦は続きます。