2014年11月18日放送

芳醇な味と香りを追い続ける・・・
ワインの醸造家、三澤彩奈さん。

「女性だから出せる味とか、自分にしか造れないワインとか、そういったものはすごく興味があります。」

三澤さんは山梨県にある小さなワイナリーの5代目。
毎日、美味しく発酵するワインの音に 耳を傾けます。

「祖父の時代の頃、まだ甲州が(ワインを造るには)2流のブドウっていわれていて。祖父は私に『甲州というのはすごく高貴な香りがするブドウ』って言っていたんですね。」

フランスで本格的にワイン醸造を学ぶことで、
祖父の思いが詰まった「甲州」の可能性に気付きました。

「甲州はナイーブで、気難しい品種だと思うんですけれども、ワインにするとエレガントで、品が良くて、オンリーワンの魅力があります。」

そんな三澤さんがいつも心に留める言葉、それは・・・・

『Small Is Beautiful』

小さいことはすばらしいという、イギリスの経済学者、E.F シューマッハの言葉です。

今や、小さなワイナリーから生まれたワインは、世界に認められる存在になりました。

「甲州の存在っていうのを世界中の方に知ってもらえるようなワインを造っていきたいと思っています。」