2015年1月13日放送

人と犬との響きあうつながり・・・
犬の訓練士 松尾晴美さん。

「きれいな心を伸ばしながら、良い犬を作っていきたいですね。」

飼い主の手に余る犬を預かり、しつけをし直すのが松尾さんの仕事。

今日の生徒は、1歳のラッキー君。しつけのコツは、根気よく犬に接し続けること。

「ダメならダメ!良かったらおりこうだねって、そのトーンをきちんとしないとダメです。メリハリをつければ、良いことと悪いことが(犬も)きっちりとわかってきますので。」

警察犬訓練士としても活躍する松尾さん。
犬のしつけは、警察犬も家庭の犬も同じだといいます。

「100頭いたら、100頭とも性格が違いますので。やんちゃになった子も、犬との絆があれば、(躾は)できると思います」

そんな松尾さんが常に胸に抱く言葉・・・

「それは、中国の老子の言葉なんですけれども・・・」

『人に与えて 己(おのれ)いよいよ多し』

人に尽くすことが、自らを豊かにするという、中国の思想家・老子の言葉です。

「見返りを求めるのではなく、犬をきちんとすることによって、犬も良い、人も良いってなってくるんですよね。」

通じ合う気持ちが、人と犬との幸せを作ります。