2015年1月20日放送

漆黒が織りなす、躍動感溢れる世界…

墨絵アーティスト 茂本ヒデキチさん。

墨と筆で描く墨絵アート。
アスリートや戦国武将…
時にしなやかに、時に力強い筆さばきで、その人物像を巧みに表現します。

「水墨画ではあるんですけれど、僕は“動”っていうか、動くものを墨絵で表したかった。墨と筆って、その時の感情が素直に出る画材で、早く描けばかすれるし、怒りをぶつければ飛び散るし、その辺が面白いと思います。」

アトリエだけに留まらず
完成までを見せるライブパフォーマンスも開催。
お客さんと直に触れ合い、墨絵の魅力を伝えます。

「墨の世界を知らない人たちの反応を知りたいんですよ。素晴らしい芸術って言うのは、1番最初に驚きがある。そこからグッと入るかどうかなので、まず驚いて欲しい。」

見る人に驚きを与えたい…そう願う茂本さんが大切にしている言葉、それは…

『七十年前(ななじゅうねんぜん)、画(えが)くところは実に取るに足るものなし』

晩年においても、自らを未熟と語った葛飾北斎の言葉です。

「70?って思ったんですよ。やっぱりその人はその瞬間を生きているから
(その言葉を)言える。まだまだこれからだっていう…。信念として、その言葉を大事にしたいと思っています。」