2015年4月7日放送

水面に刻む、美しいライン。
女子ボート選手 榊原春奈(さかきばら はるな)さん。
1人で2本のオールを使う、シングルスカル。
榊原さんは日本人として初めて、この種目でオリンピックに出場しました。

「(魅力は)水を切っていく感じというか。水の上を自分が滑っていくというか。やっぱり気持ちいいですね。」

両親の影響でボートを始めた榊原さん。
目指すのは、もう一歩先の自分です。

「上半身の力が弱いので、足で作ったスピードをちゃんと上半身にもつなげて、最後まで連動感を出します。」

競技を始め、3年でロンドンオリンピックに出場。
しかし、結果は30人中23位の惨敗…

「こんなに速いのか、こんなに差があるのかと思いました。悔しいけれど、それが、これからどれくらい詰められるんだろうというワクワクもあるので、自分がどれくらい成長したのか確かめたいと思っています。」

そんな榊原さんが共感した言葉、それは…

『愉しみのない人生は、油のないランプである。』

イギリスの人気作家 ウォルター・スコットの言葉です。

「やるからには楽しくないと意味がないと思うので。辛いと思う時があってもいいんですけど、楽しいという実感を大事にしながらボートを漕いでいきたいです。」

心のランプが、ますます輝きます。