2015年4月14日放送

子供たちの笑顔を生み出す。
風船職人 伊藤房男(いとう ふさお)さん。

「天然ゴム100%なので、昔ながらの風船なんです。お日様に当たると溶けて…土に還るんです。」

昔ながらの丸い風船を守る一方、人を笑顔に変えるオリジナルの風船も作ります。

「指の風船。指そのものがリアルな形になって、子供さんが結構喜びます。」

40年間、妻と二人で守り続けた職人の技…

「ゴムって生き物と同じなんですよ。暑い寒いが全部分かるんです。朝のうちと日中と、ゴムの中につける時間をズラしてやる…。(大変だけど)小さい子供さんに喜んでもらえるから、風船が売れなくなった時も辞めようって気持ちはなかったですね。」

そんな伊藤さんが大切にしている言葉、それは…

『初志貫徹』

「志を最後まで貫く」強い意志を表す言葉です。

「初心に帰るっていう感じ。慣れてくると手を抜きたくなってきちゃうから。『風船に関することは何でもやろう』その最初の気持ちに、みんな喜んでもらえるから…それからですね。この言葉が好きになったのは。」

その志を、大きな空が見守ります。