2015年7月28日放送

青森の、夏の夜を熱くする…
ねぶた師 立田龍宝(たつた りゅうほう)さん。
独り立ちして3年。
まもなく「ねぶた祭」がやってきます。

「一年に6日間だけバカになれるというか、長い冬を越えてですね、青森の夏というのは短いですから、そこで一年のエネルギーを爆発して。なので、ねぶたは市民のエネルギーでしょうね。」

祭りに集まる人々の熱気に応えるため
ねぶたは時代と共に、大きく、複雑な構造になりました。
全ては、この一枚の下絵につまっています。

「題材によって毎年見所は全く違うので。今年は歌舞伎ということで、紅の隈どりがどう映えるかということで、極端に太く描いてみたりとかですね。これがいいかどうか分からないんですよ。動かないとわからないです。」

5歳でねぶたに魅せられ、14歳で弟子入り。
今では祭りの担い手となった立田さんを支える言葉。
それは…

『Haste not , Rest not.』

「急がず 弛まず(たゆまず)」という意味の、新渡戸稲造の格言です。

「徐々に徐々にできていく、わくわく感っていうのは5歳の時と同じです。」

もうすぐ、熱い祭りの幕が開けます。