2015年9月8日放送

野球少年の夢を支える…
グラブ職人 佐々木一行さん

「『完成したよ!』ってお渡しした時の(お客さんの)あの笑顔を見れるっていうのは、やっぱり嬉しいですね。」

およそ30パーツ、50もの工程を経て作られる「野球のグローブ」
この工房では使う人の好みに応じて、ひとつひとつが手作りです。
もちろん、この仕事をしているからには…?

「夢でしたよ!プロ野球選手になるっていうのは…」

子供の頃から高校時代まで野球一筋。
しかし仕事は「野球」とは関係のない世界でした。

「2年間も野球から離れているっていうのが、ちょっと寂しくなったというか…」

その思いは消えず、23歳の時、グラブ工房へ…

「何度も通っていたら、しつこいなお前はって怒られて。じゃあ、いつから来れるんだって。」

夢を諦めなかった佐々木さんが、大切にしてきた言葉…

『できないと言うな、やるんだ!』

子供の頃、父親から叱咤激励された言葉です。

「社会人になり、働いてみるとどうしても弱気になる時とか 、逃げ出したくなる時に、ふと蘇ってくる言葉です。」

父からの言葉が、今の子供たちの夢を膨らませます。