2015年10月6日放送

江戸時代から受け継がれてきた庶民の味…
とろろ「丁子屋(ちょうじや)」十四代目 柴山広行さん。

東海道の鞠子宿で創業以来420年間、
旅人にとろろ汁を振舞ってきました。

「静岡県の自然薯にこだわって、擦っていると静岡の土の香りがふんわりと鼻にふっと抜けるような。江戸時代からずっと楽しんでこられた、そういった香りを楽しんで頂けます。」

歌川広重の浮世絵・東海道五十三次にも描かれているのが
「丁子屋」だと云われています。

「普通レストランて、入ってご飯を食べて『ああ、来て良かったね』ってなるじゃないですか。でもうちの場合って、ガラって玄関開けただけで『あ~、来て良かった』と言ってくれる方が結構いらっしゃるものですから。それ(伝統)を継ぐというか、今まで頑張って来てくれた人がいるから、自分の今があるんじゃないかなという風に思えるようになりましたね。」

伝統を遺した先人に感謝する、芝山さんが思う言葉…

『根浅ければ即ち末短く、本傷るれば即ち枝枯る』

基礎がしっかりしていることの大切さを伝えることわざです。

「花をパッーと咲かせようと、1回パッと咲かせたのは祖父なんですよね。自分たちはその花を咲かせるための根っこの土を耕すことが、結果伝統がつながってくる…」

これからも、旅人の舌を楽しませます。