2015年11月10日放送

「光」と「影」が産み出す 別世界…

照明作家 谷俊幸(たに としゆき)さん

「他の生物には朝、昼、夜が来るんですけど人間は“夜中”という時間を手に入れた
“影があることによって光の存在がある”ということを分かってほしいと」

元々は家具職人。 照明作家へと転身したのは…

「天井にピタッとついている蛍光灯、自分が考えた作品がすごくカッコ悪く映ってしまっているんです。照明一本で勝負しよう。」

家具はもちろん、空間を美しく見せる照明にこだわり
取り入れたのは「伝統工芸の技法」でした。

「いろんなデパートの催事場だとかちょくちょく僕は行ってたんですね「これすごい曲げわっぱ」。この伝統工芸曲げわっぱを使って作品を作りたい。半年間(秋田に)通って通って、師匠のところにお願いしてお願いして断られても行って、そこで「こいつ本気や」と思ってもらえたと。」

信念を貫き作り上げた照明は、「経済産業大臣賞」を受賞。
ひとつ、結果を出した谷さんが共感する言葉、それは

『ぬけ出る最良の方法は、常にやり通すことだ。』

アメリカの詩人 ロバート・フロストの言葉です

「喜ばれたいからやっているわけじゃない。一人で良いので100%好きと言ってくれる人がいればその人に向けて自分はものを作る。」

その光は、人も優しく照らします。