2015年12月8日放送

「世界で最も清潔」と評価された、空港の立役者…

羽田空港の清掃員、新津春子さん。

「清掃って誰でもできるんですよと、そういう風によく聞きます。
だけども材質を見分けしないといけなんです。
洗剤も時間とかやる方法とか、知識を覚えた人間でないと出来ない。」

空港という広大な面積を清掃するのは、わずかに10人ほど。
しかも、1日20万人が利用客。苦労は絶えません…

「知識だけ覚えても勤まらないところ。例えばお客様がご飯食べてて、
いきなり道具出してやり始めると不愉快と思われたりする。」

この場所を気持ちよく使ってもらいたい。そう思うようになったのは、
17歳の時、家族と一緒に日本にやってきたから。

「私、ここに21年間(働いて)いるので、空港は我が家と一緒で
お客様をもてなしするということは、全身全力だすものなので。」

スピードに真心を加えた清掃の技術で、「全国技能競技大会」に優勝。
そんな新津さんが共感する言葉。それは…

「幸福こそ仕事の主要な産物である。」

アメリカの自動車王、ヘンリー・フォードの言葉です。

「清掃はやっても形がないわけじゃない。
綺麗になっても一瞬でまた汚れてて、心なんです。心です。」