2016年2月16日放送

心に響く沖縄の音…

三線(さんしん)職人 又吉章盛(またよし・あきもり)さん

三線(さんしん)は、三味線の起源とも言われ
琉球王国の時代から親しまれた 沖縄の伝統楽器。
胴には、蛇の皮が使われています。

「三線というのは沖縄の心ですよ。自分の故郷、自分の祖先を思い出す。
三線の音を聞くと胸がぎゅっと締め付けられる」

三線を作り続けて50年あまり…
演奏者としても県の指定無形文化財に選ばれましたが…

「(三線作りを始めた頃)師匠は「こういう仕事をしたって、家計は立てられないよ」
だから、当時修行に行ってた時は「変な人がいるね」と周りから言われました」

それでも、三線の音を広く伝えたい…
そう思う 又吉さんが胸に刻んできた言葉。それは…

「いく年になてぃん歌ぬ長道や 歩みわん奥ぬ果てや知らん」

「歌い続けても果てはない」、上を目指すなら努力を続けなさいという
三線(さんしん)の演奏家の言葉です

「今度作ったものより、次作るのが良いものが出るだろうと、これの反省がずっと今日まで続いてると。そういう信念を持って作っている。王朝時代の文化を守るというのが、これだけの使命感。」