2016年6月14日放送

そのひと針が、世界を魅了する。

紳士服のテーラー 柳下望都(やぎした もと)さん

手がけるオーダースーツは現在2年待ち。
全て手縫いのスーツの美しさは、世界を驚かせました。

「ミシンがなかった頃の昔の作りですとか、そういったのを今に伝えるのもあります。」

「手で縫う事で、ミシンだと縫い目が硬くなってしまうところが柔らかく縫えたりこのポケットは直線的ですけど、手縫いの方はカーブになっていて腰のラインを綺麗に見せるように。より身体にあう立体的な服が作れるのかなと思っています。」

「自分が縫った服と他の人が縫った服を比べると柔らかい雰囲気があるのかなと思います 」

かつて紳士服の仕立ては男性の仕事とされてきました。

「(男性ばかりの現場に) 壁を感じる事もありますしそれでも自信をもってどんどん店頭には出てましたし休まず、朝と夜も、ひたすらずっと仕事やってました。」

そんな柳下さんが心に抱く言葉、それは…

『「進歩」を重ねていないかぎり、
自分は「退歩」していると思ってまちがいありません。』

ナイチンゲールの言葉です。

「お客様の中には人前に出る方もいらっしゃいますし、大事な場面で着たいという方もいらっしゃるのでそういう方たちの力になれればと思ってスーツを作っています。」