2016年6月28日放送

和歌山県みなべ町。今が南高梅(なんこううめ)収穫の最盛期。

南高梅を作る、森川元樹さん。

高級品として名高い南高梅(なんこううめ)の梅干し。
使うのは、鮮やかに熟し自然に落ちた「落ち梅」。

「梅干しにするにはこの落ち梅でないと、果肉の多い、柔らかい南高梅の特徴の出る梅干しはできない。」

収穫できるのは6月のわずか2週間。しかも完熟した実だからこその苦労も…。

「1番日差しの強いのが11時から昼の1時2時、この間に梅が残っていない状態にしないとつぶれてしまって商品にならないので、時間との競争が1番大変です。」

落ち梅はすぐに傷んでしまうため、その日のうちに塩漬け。
ここまでには色々なことが有りました。

「台風が来た時なんかは、完熟になる前に全部落ちてしまったり、ショックですよね。そういうのがあるから逆に収穫するときに余計嬉しいんだと思うんですけど、
それも含めて農業、梅つくりの醍醐味だと思います。」

そんな森川さんが共感した言葉。それは…

「この世に喜びしか存在しなかったなら、私たちは勇気と忍耐を学ぶことはできない。」

ヘレンケラーの言葉です。

「昔からの健康保存食なので、ご飯と一緒に食卓に並べて日本の皆さんに食べて頂けたらなと思います。」