2016年8月16日放送

沖縄の歴史を 舞う…

組踊(くみおどり)の人間国宝 宮城能鳳(みやぎ・のうほう)さん

琉球王朝時代、中国からの使者をもてなすために生まれたという組踊。
沖縄独自の発展を続けてきました。

「大和の伝統芸能、いわゆる歌舞伎だけじゃなく能楽や文楽、中国演劇
こういった伝統芸能から練り上げていったのが組踊。」

2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録。
しかしここまでには、数々の苦労がありました。

「組踊は居眠りする。そんなものをやっていて何になるんだ」と周りに言われた。給料もしれてた。アルバイトしながらお月謝、衣装、小道具を買って頑張った。

人間国宝となった今でも、熱心に組踊を伝える宮城さんが、
後進に残したい言葉…

「能羽(ぬふゃに)優(すぃぐ)りてぃん 高(たか)ぶるな朝夕(あさゆ) 
慎(つぃつぃ)みぬ一字(いちじ) 胸(む)に抱(だ)ちょてぃ」

「芸を極めるのに大事なのは素直さ、謙虚さ、感謝の気持ち」と説く、
宮城さんの先輩の言葉です。

「日本の伝統芸能の一ジャンルとして認定されているけど、まだ認知度は低い。若手を養成しておりますけど、その人たちでもって歌舞伎や能の域まで伸し上げて行くように頑張らんといかんなと思います。」