2017年2月7日放送

本物の竹と見間違う…。
新潟漆器職人 真田桃子さん

「変り塗がとても多い産地でして、竹に似せたりとか、金属に似せたり
石に似せたり。見ていて飽きない漆器ですね。」

江戸時代から続く新潟漆器は、100種類以上ある豊かな塗り方が特徴。
中でも若手のホープである真田さんがほれ込んだのはこの竹塗りです。
「これが漆器なの?っていう驚きでしたね。」

竹に似せるために大切なのが節。
石を細かく砕いた「との粉」を混ぜ込んだ漆を盛り、
クビレは、先端に凹凸を付けたヘラで作ります。
筋は、磨きの加減が肝。

「研ぎ過ぎてしまってものっぺらぼうみたいになっちゃうんで。」
そんな真田さんは幻の技法となっていた朧銀塗りを再現しました。
独特の肌合いは炭の粉が生み出します。
「炭粉1つにしても粗さが全然違うので、どの粗さが一番いいのかなとか。
そういうちょっとしたことで雰囲気が変わってくるので。」

自然な様を追い求める真田さんが 共感する言葉。

「魂のこもったものを作ろう」

実業家、井植歳男(いうえとしお)さんの言葉です。

「かっこいい物が作りたいので自分が新潟漆器が出会ったときに驚かされたように人を
驚かせたい」