2017年2月21日放送

山形県米沢市の小野川温泉で、
江戸時代から冬の間だけ作られてきた小野川豆もやし。
もやし作りの達人、吾妻静夫さん。

「豪雪地帯なので、農家の冬の仕事ってことで作られていました。」
1年のうち4か月雪に覆われる小野川温泉のお湯がもやしを育てます。
「大豆を温泉に24時間浸して、室という砂を敷いたところに撒いて、その室の下には温泉が通っておりますので、温泉をたっぷり含んだもやしですね。」

その出来を決めるのは、温泉を使った室の温度管理。
「(温泉が)60℃くらいでくるので、そこに水(を足す)加減で30℃に保つ様にしてます。30℃より高いと茎が赤くなって焼けたり温度が低いと逆に伸びない」

出荷前、温泉できれいに洗うと、独特の味わいと風味がでるそうです。
「もやしのシャキシャキ感とともにものすごくこのもやしは肉と合いますので、
米沢牛ですき焼きなんかもとても美味しいです。」

厳しい冬の旬を育てる、吾妻さんが思う言葉、それは…

「一念 天に通ず」

一つのことへの専念が成功へ導くという意味のことわざです。

「観光の1つの目玉にもなってるし、ここにしかないですし、作り続けないと絶えるし、続けていきたいと思ってますね。」