2017年3月21日放送

大阪に、嵐が吹いても消えない「ハリケーンランプ」を作る人がいます。

ランプ職人の5代目・別所由加さん
「どうしても私1人で製造しているので、年間100本が限界ですね」
大正時代から続く、大阪ランプ業、唯一の継ぎ手。

たった一人で300以上の工程を手がけます。
「最終的に(部品が)噛み合わない事態になってしまう可能性が高いので、いちからパーツを作っていかないと駄目です。大正13年から、この形が完全なので、
このまま未来までこの形で続いていきます」

音楽の道に進ませてくれた母が体調を崩し、廃業の危機に直面した時、
祖父の言葉を思い出しました。
「家族は時々 電気を消して ランプの炎を見つめながら語り合えばよい きっと素敵な家族になれる」「あたたかい言葉だなって。それを守っていくために、
私は家業を未来に残していかなければと思っている」

たった一人で伝統に挑戦します。
「楽しくはないです。一切楽しくはない。でも自分がやりたいことなので」

そんな由加さんが胸に抱く言葉…

「閉じ込められている火が、いちばん強く燃えるものだ。」

シェイクスピアの言葉です。

「やっぱり熱意をもって挑まないと。まずは日本製ランプを作っている会社が
あると、みんなが知ってくれたらと思います。」