2017年6月6日放送

盆栽作家 木村正彦さん
今や、世界でも人気の“盆栽”
木村さんは世界大会でデモンストレーションを披露。盆栽界の先頭を走る作家です。
「盆栽と言うものは早く言えば“自然の縮図”ですね。大自然の雄大な姿を見て、
それをお手本にして盆栽を作るんです。」

木村さんは、長い年月をかけて仕立てる、従来の盆栽の伝統を覆し、
電動工具を駆使するなどの大胆な作風で、作品を生み出してきました。
「もう少し(盆栽の)間口を広げようと。今までの作り方とは大幅に違っていると思います。古典的な盆栽ですね。それは、後世に受け継ぐ為に守っていかなくてはならないという使命はありますけれども、“新しい分野の作品を作ってみたい”と」

盆栽界に革命をもたらした作品の数々は、これまでに多くの賞を受賞。
それは、絶え間ない挑戦によるものでした
「“挑戦”ということは命懸けの事だと思います。いいか、悪いか、どちらかですから。」
そんな木村さんが心に想う言葉、それは・・・

「千里の目をきわめんと欲し、更に登る一層の楼(ろう)」

まだ見ぬ景色を眺めるため、一段上へ登ることをうたった中国の詩の一節です。

「絶えず向上心を持って、体の続く限り生涯現役でやっていきたい。」