2018年2月27日放送

人形職人、福田 眞一さん。
京都で130年以上続く老舗の人形店。
ひな祭りを控え、人形作りと併せて多くの依頼を受けているのが、壊れた人形の修理です。
『年間400体くらい修理の依頼が来ます。
お顔が汚れてしまったりとか、髪の毛が取れてしまったり、あらゆる種類の問い合わせが来ます。』
人形を作って50年。その高い技術を頼り、日本全国から依頼が殺到。
今や壊れた人形の駆け込み寺となりました。
『以前依頼があった博多人形は、はっきり言ってもう破片状態になっていた。
パズル形式で破片を組み合わせて修理しました。
“わぁ、こんなに直ったの!”ってお客さんはビックリしてましたね。
依頼が来たものに対しては、絶対に直してあげる。』
人形は地域や時代によって素材も様々。長いもので修理に1年以上かかることもあります。
『やっぱり、人形を直すというのがものすごく好きなんですよ。
まだ見たこともない人形がたくさんあるんです。
修理しているとどういう仕組みで作られていたのか、見ることができるんです。』
人形を愛してやまない福田さんが心に想う言葉、それは…

『道は好む所によって安し』

好奇心を持って取り組めば、物事を極めることも容易になる。という意味のことわざです。

『一番大事なのは、持ってこられたお客さんが満足してくれること。
きれいな形で戻せたら、やっぱりうれしいです。』