2018年3月13日放送

巨大クレーンオペレーター、郷原啓太さん。
港に立ち並ぶ巨大なクレーン。貨物船にコンテナを積み下ろしするガントリークレーンです。
「コンテナを1時間に40本。少なくても30本以上を積み上げる、降ろす作業ですね。」
約50m上の操縦室からコンテナの四隅にある、わずか20cmほどの穴にクレーンのフックを入れ吊り上げます。
まさに、達人の技が必要です。
「風が吹いてしまうと、非常に大変です。クレーン自体も揺れが発生しちゃうので、
穴をクレーンでつかむ手前で止めて、確実につかめるタイミングで降ろすしかないです。」
たった一つのミスが大事故につながる危険な作業です。
「左右のコンテナに接触すると、穴があいたりするし、
中の物にダメージを与えると、コンテナが積み込めなくなってしまいます。」
さらに船は停泊時間が長いほど経費がかかるため、1本のコンテナを2分で積み込まなければなりません。
「最初の頃は1本5分くらいかかりました。1個1個が怖かったので…。」
選ばれた者のみが出来る巨大クレーンオペレーター、通称“ガンマン”。郷原さんが心に思う言葉…

「気高い誇りには、謙遜よりも才能を発揮させるものがある。」

ドイツの小説家 ジャン・パウルの言葉です。

「早かったねって言われるのは、当たり前だと思っている、
誰よりも早く、誰よりも丁寧な作業が出来るガンマンになりたいです。」