2018年5月8日放送

紅茶農園を営む 山城直人さん。
沖縄県うるま市。ここで、国内では珍しい紅茶の収穫が始まっています。
「沖縄のエリアの茶はおいしいと思います。
インドでいうアッサム地方とか、ダージリンとか、ちょうど緯度が沖縄県と一緒の地域帯が多いんです。
土も沖縄と似て赤土なので、おいしい紅茶が作れるはずだと思いました。」
紅茶をつくる前は、緑茶を作っていました。
「緑茶も紅茶も実は同じお茶の木から出来ています。
沖縄は紫外線が強くて、緑茶では渋み成分が増えちゃうんです。
でも、紅茶の場合はこの渋み成分がたくさんある方がおいしい紅茶ができる。」
おいしい紅茶ができる条件は調っていましたが、思うような味にはなりませんでした。
「緑茶を作る場合というのは、バリカン式の機械で収穫することが多いのですが、
どうしても機械で摘むと不必要な葉が入ったり、茎が入ったりするので雑味が出てくるんです。
ピンポイントでいいところを摘みたいので、手摘みにしています。」
さらに3年をかけ、加工方法などを研究。今では全国の紅茶通をうならせています。
「お客さんからやさしい味がするねと言われます。
手摘みをしているからやさしい感じになるのかなと思います。」
沖縄の紅茶を世界に広めたいと願う山城さんが思う言葉

「少年よ大志を抱け」

アメリカの教育者 ウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉です。

「日本で一番有利な地域というのはわかっているので、きっちりイイモノに仕上げる。
沖縄が紅茶の島になってくれたらうれしいなと思っています。」