2018年6月19日放送

コーヒー豆専門店 中澤恒夫さん。
高円寺の路地裏に佇むコーヒー豆専門店。
世界各国、40種類以上のコーヒー豆を焙煎し販売しています。
「昭和8年に東京中にミルクホールというカフェがいっぱいありました。
それで父親が東京・日本橋本石町というところでお店を開きました。」
ところが23歳の時、先代である父が亡くなり突然店を継ぐことになりました。
「素人の私が焙煎して届けるコーヒーは酷いもんだったと思います。
当時夢中でやってきましたので2、3年間の頭の中は空白なんです。」
今も、生のコーヒー豆を直火釜で焙煎することにこだわります。
その時間だけは釜から目が離せません。
「機械任せだったら同じ濃さの色には出来ても、
コーヒー豆は農産物ですから同じ味になるっていうのとは別なんです。
同じ味に仕上げるのがいわゆる職人の腕ですね。」
創業85年、父のこだわりを守る中澤さんが心に思う言葉。

「無二無三」

ひとつのことにひたすら没頭する意味の四字熟語です。

「コーヒーが大好きです。
コーヒーの味については、何が大事って健康であること。私の味は私しか作れないですから。」