2019年1月22日放送

りんご箱職人、外崎昭二さん。
日本一のりんご生産地、青森県にあるこの工場では、
保存に使われる木製のりんご箱が、年間およそ40万個作られています。
「一年中発注がくるので、1個ずつ手打ちで作っています。
平均すると50箱くらい、最高95箱くらい作っているかな。」
職人の中でも、箱作りが群を抜いて速いという外崎さん。
その秘けつは、くぎ打ちにありました。
「くぎを真っ直ぐ打ってしまうと、くぎを飛ばして手を打つ時があるので、
少し寝かせてポンと軽く叩くといいんじゃないかなと思っているので、
そういう風な打ち方にしているんです。」
最も気を使うのは、底板より薄い横板にくぎを打つ時です。
「真ん中辺が特に薄い部分と重なっていますので、
斜めになったり、くぎが出たりするんです。」
20年以上りんご箱を作り続けてきた外崎さんが共感する言葉、それは…

「そこに需要があるからつくるのではない。私たちが需要を作り出したのである。」

実業家、本田宗一郎(1906-1991)の言葉です。

「極めるというか、着実に1個ずつ、うまく作りたいなと思っています。」