2019年9月17日放送

ミニチュアハウス作家 島木英文さん。
まるで本物の建物のように精巧に作られた、ミニチュアハウス。
この遠近感を表現するため、ある特殊な手法が用いられています
「いわゆる透視図法です。奥に行くほど細くしていくっていう作り方。
家具から何から、みんなそうです。
だからタンスなんかも横から見ると斜めになっている。
見ている方が面白がるのが面白いなと思ったので。」
作品を上から見ると、建物が奥に行くほど細くなっています。
手前と奥の縮尺を変えることで、より奥行き感を出しているのです。
そしてもう一つ…
「ライティングは、すごくこだわりますね。一番奥に強い光、ハイライトを置くんですね。
そうすると、目がすーっとそこまで行ってしまうんで。
そういう光の効果と図法的なもので遠近感を強調している。」
制作期間は長いもので1年以上。
瓦1枚作るのも、他のミニチュアとは違う大変さがあります。
「同じ縮尺だと、同じ寸法で作れるんですけど、
透視図法なので、斜めに作ると1個1個違ってきますので、
同じ縮尺で作るのに比べたら、
おそらく3~4倍は時間がかかっているんじゃないですかね。」
見る人を驚かすため、労を惜しまない島木さんが共感する言葉、

「牛の歩みも千里」

日々の積み重ねが、大きな成果につながるという意味のことわざです。

「続けているってことが、自分の蓄積になっていくのかなと思いますよね。
舞台は用意しました。物語は見ている人に作ってもらえれば、
空間の中で遊んでもらえればと思います。」