2019年9月24日放送

ゴマ農家、鈴木香純さん。
埼玉県日高市。畑に咲く、きれいな薄いピンク色の花の下には、4cmほどのサヤが。
中を割ってみるとぎっしり詰まっているのが…
「“ゴマちゃん”と呼んでいます。ゴマは99%以上が外国産と言われています。」
国産のゴマを守りたいと思い、栽培方法など何も知らずゴマ農家になりました。
「知っていたのはゴマの粒というだけで、種をまいて花が咲いて、
サヤみたいなものがついたから開けてみたら『あっ、ゴマだ』って、
感動して畑で『わーきゃーわーきゃー』言っていました。」
収穫したらそのままサヤが割れるまで2~3週間、乾燥させます。
「“開けゴマ”という呪文がありますが、それは“OPEN SESAME”と言って、
そのゴマのサヤがはじける様子からとっているそうです。」
ゴマに混ざった不純物を取る選別作業も、大切な仕事。
「少量で3時間とか、やってもやっても全く進まないし、
心が折れてやめようかなと思ったほど大変でした。」
数少ない国産ゴマを守る鈴木さんが共感する言葉…

「一意奮闘」

一つのことに集中し、力いっぱい努力することを意味する四字熟語。

「粒でもわかるほど油分が多い、
濃厚な味で、強いゴマの生命力を食べて欲しいなと思っています。」