2019年10月15日放送

ネオンサイン職人 島田真嘉さん。
看板やインテリアなどとして利用され、100年以上の歴史があると言うネオンサイン。
大田区にある町工場で作られています。
「原管と呼ばれるネオン管のチューブ(ガラス管)を火であぶって曲げていきます。
一筆書きみたいな感じで作っていく。」
ガラス管は、口で空気を送りながら曲げていきます。
「火であぶると管が潰れてくるので、
口で息を吹き込みながら、その状態を維持するような感じに空気を入れています。」
その作業は時間との勝負…
「ガラスは冷えて、もう一度温めようとすると破裂したり、
割れたりヒビが入ったりするんですね。ですので、極力あぶりたくない。
丈夫な商品をお客さんにお出ししたいというのは考えていますね。」
成形されたガラス管は、ガスを加え電圧をかけることで、鮮やかな光を生み出します。
「面発光していますので、柔らかい光、人をひきつけるような光かなと。
この技術とかネオンの良さを後世に残せたらなぁ、という考えはありますね。」
昔懐かしい光を作る島田さんが、共感する言葉、それは…

「すぐれた人間は いざという時が来ないでも いつも全力を出して 仕事をしている」

小説家 武者小路実篤(1885−1976)の言葉です。

「『お客さんが喜んでいたよ。』とか、『きれいだって言ってくれた。』って話を聞くと
作ってよかったって、うれしく思いますね。」