2020年1月7日放送

羽根つきの羽根を作る、山口広信さん。
今では縁起物として飾られる事も多い、羽根つきの羽根。
現在はアヒルの羽根を小さく裁断し、色付けしたもので作られています。
「羽根の形がトンボに似ているということで、
トンボが病気を運ぶ蚊を食べるので、無病息災という意味になった。」
羽根の先に付ける重りは“無患子(むくろじ)”という木の種。
これに羽根を刺す穴を開けるのですが、実はこの実も縁起物です。
「字の通り、“子”が“患”わ“無”い、それで無病息災。
あとは、硬いからカーンと音がいいんです。」
7枚の羽根を細い竹に結びつけ、風を受けるように広げるのですが、
この出来が、羽根の仕上がりを左右します。
「糸を巻きつけた時に、緩くなると羽根が取れちゃうし、
5枚でも羽根を竹に巻き付けられないんですよ。だから今でもそんなには作れないです。」
55年に渡り羽根を作り続ける山口さんが共感する言葉…

「幸せを与えてくれるのは富でも豪華さでもなく 穏やかさと仕事である。」

アメリカ合衆国第3代大統領、トーマス・ジェファーソン(1743-1826)の言葉です。

「だいぶ、腕もよくなってきました。
長年の苦労でしょうね、自分で言っちゃおかしいけど。」